職種を越えた仲間のサポートと、お客さまへの探求心がスキルアップの原動力です。
老人保健施設永寿ケアセンター 介護職H.T.さん
PROFILE
レストランや結婚式場で8年間、接客業に従事。接客経験を活かせる職種への転職を考えていた際、当時の上司から介護職を勧められ、2020年に永寿福祉会へ入職。実務経験を積みながら勉強を重ね、2023年に介護福祉士の資格を取得。現在は主任補佐としてフロアをまとめながら、認知症ケアの知識と経験を深めている。
入職のきっかけは?
介護職は未経験でしたが、以前は結婚式場やレストランで8年ほど接客の仕事に携わっていました。接客経験を活かせる新しい分野に挑戦したいと考えていたとき、当時の上司から「介護の仕事も向いているのでは」と勧められたのがきっかけです。私自身も、人と関わる仕事に引き続き携わりたいという思いがあり、介護業界に興味を持ちました。永寿福祉会の面接では施設内を見学させていただき、温かくアットホームな雰囲気に惹かれて入職を決めました。
どんな職場だと感じていますか?
介護の仕事を探しはじめたとき、最初に目に留まったのが永寿福祉会の求人でした。応募後のやり取りも丁寧で、面接時に施設見学をした際、職員やお客さまの温かな雰囲気を感じ、入職を決意しました。その第一印象は、入職してからも変わっていません。とはいえ、私にとって初めての介護職。特に認知症のお客さまとの関わりでは、伝えたいことがうまく伝わらなかったり、どう対応すべきか悩む場面も多く、壁にぶつかることがたくさんありました。それでも今も続けられているのは、周囲の職員の皆さんのサポートがあったからこそです。介護職の先輩はもちろん、看護師やリハビリスタッフ、事務所の方々など、多職種の方々が親身になって相談に乗り、アドバイスをくださったおかげで、知識や経験が積み重なり、できる仕事の幅が広がってきたと実感しています。
これまでで嬉しかったエピソードや印象に残っている出来事は何ですか?
入職から5年が経ちますが、お客さまとの関わりはどれも印象深いものばかりです。なかでも、同じフロアで約3年間介護をさせていただいた100歳のお客さまのことは、今も強く記憶に残っています。ご高齢にも関わらず、ご自身でできることが多く、夜勤明けには「兄ちゃん、今日も大変やったな」と労いの言葉をかけてくださるなど、明るく素敵な笑顔に何度も元気をもらいました。その方の看取りの場面に立ち会わせていただいたときは、悲しさもありましたが、「この施設を最期の場所に選んでくださった」と感謝の気持ちでいっぱいでした。介護を提供する私たちも、実はお客さまに支えていただいているのだと気づけた、貴重な経験でした。
今後の目標や、取り組みたいことはありますか?
現在は主任補佐としてフロアをまとめる立場にあります。マネジメント業務も担う中で、将来的にはさらに上の役職を目指したいと考えています。今はまだ試行錯誤の連続ですが、「スタッフを適切で正しい方向に導く存在になりたい」という思いを持って日々の業務に取り組んでいます。介護士としては、特に認知症ケアの知識と経験をさらに深めていきたいと考えています。認知症と言っても症状や対応の仕方は十人十色で、介護を始めた頃に壁にぶつかったように、今でも「100%理解している」とは言えません。だからこそ、お一人お一人のことをもっと知りたいという気持ちが強く、認知症ケア専門士の資格も取得しました。今後はこの資格を生かし、さらに専門性を高めたケアに取り組んでいきたいです。
一日の流れ
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11:30
出勤・食事介助
昼食の配膳・介助、服薬介助を行います。
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13:00
トイレ介助
排せつの介助を行います。
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14:00
休憩
食堂で食事をとったり、仮眠をとったりします。
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15:00
おやつ提供
お客さまへおやつを提供します。
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15:45
リーダー業務
排せつの状況やバイタルサインを確認し、端末に記録します。
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16:30
起床介助
夕食に間に合うよう、寝ているお客さまに声をかけて起床を促します。
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17:30
夕食
食事介助を行います。
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19:00
就寝介助
夜勤者とともに就寝介助を行います。
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20:00
退勤
夜勤者に引き継ぎを行い、退勤します。