スタッフインタビュー

三浦 裕介

石窯パン工房 dans marche大久保北店/製造チーフ

三浦 裕介

2014年入社

オールスクラッチでパン作りに携われることが、職人にとっての喜びであり、醍醐味。

学校卒業後、知人の紹介でベーカリーに就職。その後、ほかのベーカリーでも経験を重ね、3社目のパン屋として選んだのがダンマルシェ。入社後は「石窯パン工房 西神店」配属となり、入社から3カ月後「dans marche明石店」のオープンに伴い、明石店に異動。1年後、大丸梅田店の商品を製造する大阪工場の責任者に抜擢。大丸梅田店閉店に伴い、2018年6月より「石窯パン工房dans marche大久保店」の製造チーフに就任。
ダンマルシェを選んだ理由

多くのことを学べる環境に惹かれて応募。

ダンマルシェに入社する以前も、ベーカリーで製造の仕事に携わっていました。中市大福堂に入社したのは、以前同じ会社で働いていた知人の紹介です。ダンマルシェは「粉から生地を仕込み、成型から焼成まで全て手作りで行うオールスクラッチでパンを作っている」ということを聞き、興味を持ちました。オールスクラッチで作れることは職人にとっては大きな魅力です。しかもカレーパンの中に詰めるカレーなども一から自社で作っているという点にも惹かれました。当時は将来的にも独立を考えていたので、「色々と学びたい」「一からパン作りに携わりたい」と思ったことがダンマルシェを選んだ理由です。

研修制度

スタッフには、全てのポジションを経験してほしい。

新しい人が入ってくると、まずはその人にどのポジションを担当してもらうかを見極めます。ただ、一つのポジションだけではなく、ひと通りのポジションは経験してほしいと考えています。なかには「仕込みが苦手」「失敗が多い」という人もいますが、スタッフには「職人として全ポジションができるようになってほしい」というのが自分自身の考えです。同じポジションだけをしていても飽きがくるでしょうし、ひと通りできて初めて、ほかのポジションの人の気持ちを理解できると思うので、できるだけローテーションして全ポジションを経験してもらうようにしています。もちろん最初は失敗することもあるかもしれませんが、若いスタッフには「失敗をバネに成長してほしい」と伝えています。自分自身も若い頃には数えきれないほど失敗しました。今でもイーストを入れ忘れたり、塩を入れ忘れたり失敗することがあります。ただ、失敗を恐れていると何もできないので、新しい人には少し難しいかもしれないと思う場合も、あえて全ての仕事を任せるようにしています。

三浦 裕介
仕事で求められること

「技術を学びたい」という気持ちがあれば、技術はついてきます。

仕事をするうえでまず大切なのは、「技術を学びたい」という気持ちです。やる気さえあれば、未経験の方でも技術はあとからついてきます。「長時間働くのはしんどい」という人は、その時点で恐らく伸びないと思います。技術を教わっている時間も「習得したい」という想いがあれば、時間が経つのが早いと感じられるようになります。パン作りにはマニュアルも大切ですが、その時々の天候や気温によって生地の状態が変化するので、状況を見極める力も必要です。それも慣れだと思うので、なんとなく過ごしているとわからないかもしれませんが、吸収しようという気持ちがあれば、年数が経つにつれて、次第に感覚でわかってくるようになります。

三浦 裕介
パンづくりの魅力

それぞれの個性が現れることが、パンづくりの魅力。

ずっとパンを作る仕事を続けているのは、たぶんパン作りが好きなのだと思います。一つ目の仕事を辞めたあと、次は全く違う仕事をしようと考えていましたが、職業安定所に行っても気づけばパン屋の求人ばかりが目に止まり、そのままパン屋の道に進みました。パン作りの魅力は、生地から作って焼き上がるまで、それぞれポジションがあるので、「この人がやれば最終的にはこういうパンになる」ということが、人によって全く変わってくることです。もちろん商品としては揃えないといけないのですが、人によっても技術や経験によっても、その人の持ち味や個性が現れるのが「パン作り」ではないかと考えています。

三浦 裕介
印象に残っている仕事

閉店を惜しむ声に、「やってきてよかった」と思えました。

ダンマルシェ大丸梅田店が閉店の際は、最後ということで多くのお客様が来店されました。工場だといつもは売場を見られないのですが、「人が足りないので応援を出してほしい」と言われたほどです。普段はお客様のお声を直接お聞きする機会はありませんが、そのときに「お店が閉まって淋しい」というお声をお聞きすると、「やってきてよかった」と思えました。自分自身も最初は1年の任期と聞いていたのが1年4カ月近く携わっていたので、淋しい思いがありました。配送で商品を持っていくのも初めての経験で、「配送の時間までに間に合わせないといけない」「売れている商品を切らせてはいけない」と色々と試行錯誤しながら取り組んだことも勉強になった点です。業者の方と材料のやりとりをすることも、それまでは経験したことがなかったので、自分にとっては貴重な経験でした。

三浦 裕介
今後の目標

接客を通して、お客様のお声を直接お聞きしたい。

製造チーフを務める大久保北店は新しい住宅街のなかにある店舗なので「リピーターのお客様をどれだけ増やせるか」が自分のなかでのテーマです。また土日のお子様連れのお客様に対しても、キャラクターや動物のパンなど、喜んでいただける商品を考えていくこともこれからの課題です。大阪の工場で培ったノウハウを活かせればと思い、いい意味でプレッシャーも感じています。大久保北店は様々な年代のスタッフがいますが、製造は製造だけとなってしまわないように、製造も販売も壁を取っ払って、みんなでコミュニケーションを取っていきたいと思っています。まずは自分自身が接客をして、お客様のお声を直接お聞きしていくことも今後の目標です。

三浦 裕介
新しい仲間へのメッセージ

オールスクラッチでパンが作りたい方には、恵まれた環境です。

入社する前に希望していた「オールスクラッチでパンが作りたい」という想いは日々、叶っています。職人を目指したいのであれば、オールスクラッチに携わることは貴重な経験になります。どの職場でもそうですが、仕事になると楽しいことばかりではありません。ただ、大変な仕事でも最後までやり通せば、必ずいいことが待っています。失敗したり落ち込んだりすることがあっても、引きずらずに前向きに楽しく仕事を続けてください。自分自身も基本的には楽しく仕事をしたいので、会話を楽しみながら仕事をするタイプです。楽しく教えたほうが伸びると思っているので、新しい方にも楽しく丁寧にお教えします。

1日の仕事の流れ(製造チーフの場合)

04:00
出勤、仕込み、成型
仕込み担当なので、朝一番は仕込みに入ります。
その後、デニッシュやクロワッサンの折り込み、開店時に店舗に並ぶパンを成型します。
5:00
仕込み
当日店頭に並べるフランスパンや塩バターパンの生地を仕込みます。
7:00
オープン
オープンしたあとも仕込みを続けます。
フランスパンや塩バターパンは人気商品なので、 1日5、6回、2、3時間おきに店頭に出せるように仕込みます。
8:00
休憩
休憩室でゆっくり1時間休憩します。
9:00
仕込み
フランスパンの4回目を仕込み、デニッシュなど翌日のパンを仕込みます。
13:00
仕込み以外の手伝い
帰る前にはまだ終わっていないポジションなど、仕込み以外のポジションを手伝います。
14:00
退勤
仕事が終わって、家族が待つ家に帰ります。