スタッフインタビュー詳細

みんなにとって、ホッとできる場所を目指して。おいしい料理を提供しています。

Sさん
障がい者グループホーム世話人(大肢協コミュニティホームズ・中央)
2011年入職
グループホームの世話人は、日常生活の延長上にある仕事です。

世話人の仕事は、朝と夕方に担当が分かれています。朝は食事づくり・利用者様の送り出し・洗濯、掃除を行い、夕方は食事・掃除がメイン。私は夕方の担当で、5つあるグループホームをローテーションで回っています。ホームごとに若い方が多い、高齢の方と重度の障害をお持ちの方が多いといった特徴があるため、料理のボリュームを意識したり、細かくカットして食べやすくしたりと、それぞれに合わせて対応しています。自宅でも母親に食事をつくっているのですが、「こういうのが食べにくくなった」という何気ない会話も仕事に活かせる貴重な意見に。家庭の延長上にある仕事ならではだなと感じます。また、当法人では主菜1品・副菜2品・汁物と形式が決められているので、カレーライスなどの1皿で完結してしまう料理は、副菜のアイデアに頭を使います。でもカレーはどのホームでも大人気で、帰って来られる途中から匂いでワクワクされていますし、「おいしかった」と食後にきれいになったお皿が返ってくるので気持ちが良いです。どの世話人にも「明日はどんなメニューで喜んでもらおう」という気持ちは共通していて、月1回あるミーティングで顔を合わせたときは「今日のごはん、どうするの?」という話題でいつも盛り上がっています。

利用者様とのふれあいを楽しみながら、日々の暮らしを支えています。

1日の流れとして、基本的に16時にホームに行き、夕食をつくりながら掃除などを済ませて18時から食事の時間、片付けて19時半に帰ることが多いです。私はこの短い時間をとても大切にしています。利用者様とのふれあいは楽しく、料理はダイニングテーブルを囲んでみんなで食べます。テレビに夢中な方やおしゃべりに夢中な方、食事に夢中な方など人それぞれで、みなさまの性格が見えてくるようです。他にも成長のドラマを見ることもあり、ある寡黙だった利用者様は、同居される方たちが卒業したことで、ホームの中心にならなければと意識され、周りと積極的にコミュニケーションを取るようになりました。また、利用者様は日々いろいろな感情を持ってホームに帰ってきます。うれしかったこと、仕事の悩みなど、利用者様がお話したいことに耳を傾け、気持ちに寄り添っています。ご自宅に代わる心休まる場所としてホームでの時間を過ごし、ご自宅に帰られた際に「ホームでこんなおもしろいことがあったんだよ」と話したくなるような環境をつくるのが私たちの役目です。できる範囲で利用者様の生活を支えて、楽しく暮らしていただければと考えています。先日、ホームを卒業した方が、私を訪ねてホームに来てくれました。元気そうで安心しましたし、卒業したあともつながっているのだとしみじみ感じました。

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