スタッフインタビュー詳細

生活介護員は、毎日発見がある仕事。利用者様が「できること」を考え続けています。

Tさん
生活支援員(なにわの宮)
2017年入職
ボランティアを通して興味を持ち、第二のキャリアをスタートしました。

以前は製造業で働いており、『大阪府肢体不自由者協会』のボランティアに参加していました。キャンプや雪あそびなどを一緒に楽しんでいるうちに、もっと深く関わりたいと想うようになり、思い切って当法人の門を叩きました。現在は生活支援員として、「なにわの宮」で利用者様のサポートに携わっています。同事業所では電気コードを識別するための名札づくりをはじめ、さをり織りやメガネチェーンづくりといった創作活動などを行い、平均30名の利用者様が同じ時を過ごしています。20代から60代まで幅広い年代の方が利用され、抱える障がいもさまざまです。私たちは利用者様の苦手とすることを支える役目をしており、食事やトイレ介助などの生活介助から、紐を名札の穴に通すお手伝いまで幅広く取り組んでいます。一人ひとりの特徴を把握しないといけませんが、コミュニケーションを取るのが楽しいので苦になりません。ボランティアでは知ることができなかった意外な一面を垣間見ることができ、例えば火曜日の午後にある趣味活動の時間では「カラオケでこんな曲を歌うんだ」と驚くこともあります。いつもお顔を合わせることで距離感も縮まり、いつしか名前で呼んでいただけるようになりました。冗談を言い合いながら、一緒に作業する利用者様もいらっしゃいます。

私たちの役割は、自立の支援。利用者様の可能性を伸ばしていきます。

長年働いている先輩と自分とを比べたときに、違いを感じるのは、利用者様が“何ができて、何ができないか”を見極める力です。どうしてもまだ、できることまでサポートしてしまい、「それでは自立のさまたげになるかもしれない」と指摘を受けることもあります。どうすれば、自立を促せるのか。先輩たちに教えてもらいながら、動きを真似して学んでいくうちに、声かけをはじめとした細かい配慮の大事さに気がつきました。たとえば休憩時間が迫っている時間帯であれば「休憩まであと15分ですよ」とお声をかけることで、利用者様のやる気を引き出しています。また、名札の紐を結べばいい状態にしてから渡すなど、その方が自信を持ってできるところまで事前に準備しておくことで気持ち良く作業していただけるように工夫するのも、そのひとつ。ちょっとしたことでも結果が変わり、同じ時間で3つしかつくれなかったものが、5つつくれるようになることもあります。私たちの努力と、ご本人の努力が合わさることで、大きな結果につながるとうれしくなります。よりお役に立てるように、最近は介助だけでなく、介護福祉士の勉強もはじめました。みなさんの可能性を信じて「できること」を一緒に伸ばし、自立した生活を支えていきたいと思います。

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