スタッフインタビュー詳細

人と向き合える、うれしさ。ボランティアの方との関係も良く、地域と共生している実感があります。

田中 浩司
介護職員
2019年入社
もう一度現場に復帰したくなり、『こがねの里』の門を叩きました。

前職では9年ほど老人保健施設で相談員をしていました。相談員は事務仕事になるため、どこか自分には馴染めず、介護職員に戻りたいという想いが強まったことが転職のきっかけです。たくさんある選択肢の中で『こがねの里』を選んだのは、地域との近さ。年間約1900名のボランティアの方の協力があり、イベントへの参加だけでなく、喫茶コーナーも開設してくださるなど普段から関わりがあります。とてもオープンな環境なので、日々のケアでごまかしがききません。それが逆に、だれに見られても胸をはれる介護ができているという自信となっていますね。教育体制もしっかりしていて、中途採用でも1ヵ月間の新人研修があります。教育係にマンツーマンで指導してもらえるだけでなく、別途専任のコーチャーもついてくれ、仕事やプライベートの悩みを相談できるので安心です。ほめて伸ばしてくれる風土があるからコミュニケーションも円滑に行え、うまくいかないときも落ち込むより改善しようと前向きな気持ちになれます。また、夜勤は2階と3階のフロアを合わせて5名で対応。カバー体制が手厚いので、経験を問わず活躍できる職場だと感じます。

介護には、じっくり時間をかけないと解決できないものもある。

現場に復帰して、自分の介護観を見直せました。ちょっとした工夫でつくれる笑顔があり、特に顕著なのが声かけの仕方です。自分ときちんと向き合ってくれていると感じていただけるように、利用者様の目線と同じ高さに目を合わせ、認知機能の状態に応じた言葉選びを心がけています。また、相手の心情を汲みとる気遣いも忘れません。「あなたの言葉が励みになっている」と喜んでいただけるとうれしい限りです。とはいえ、コツさえつかめればすべて順調にいくかといえばそうではなく、固い信頼関係を築くためには、「時間」という要素も念頭に置く必要があります。そう考えるようになったのは、ある利用者様との出会いでした。その方とは当初はうまく関係を築けず、ときにはきびしいお言葉をいただくことも。しかし、コミュニケーションを取り続けなければ状況は改善しないのだと思い、毎日あいさつすることをやめませんでした。1ヵ月ほど続けたあたりから徐々に状況が上向き、3ヵ月後には介助の際に「ありがとう」と感謝の言葉をいただけるように。以来、なにかあれば名指しで呼んでいただけ、大きな自信になりました。お一人おひとりの個性と向き合いながら最適なケアを考えられるのは、ユニット制で少人数の方に集中できるからこそ。もし転職していなかったら、こんなに人とのつながることの良さを強く感じられなかったでしょうね。

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