スタッフインタビュー詳細

奥が深い塗装の世界。設備保全の仕事を通して生産を縁の下から支えています。

谷口 尊大
塗装課(塗装設備保全)
2013年 入社
産業用ロボットをはじめとした設備のメンテナンスが主な仕事。

塗装スタッフとして経験を重ね、2021年より塗装課の設備保全に携わっています。私たちの仕事は、20台ある産業用ロボットの保守点検がメインで、昼勤2名・夜勤1名の体制で機械と向き合っています。産業用ロボットは自動で塗装してくれますし、故障した場合は、工場内に設置しているモニターに異常個所が表示されるので非常に便利です。同じ機械でも長く向き合っていると、それぞれ個体差があることに気がつき、個性みたいなものを感じるようになりました。そうすると、なんだかかわいく思えてくるので不思議です(笑)

現場の班長を経験したことは、いまの仕事でも役立っています。

塗装設備保全に携わる前は、現場の班長をしていました。入社6年目のタイミングで急に40名の部下ができたので、最初は環境の変化に戸惑いましたね。でも、そこを経験できたからこそ、積極的に話し合って人に寄り添う姿勢や状況判断力が身に付きました。設備保全の仕事は判断を誤るとライン停止につながることもあるため、全体を見渡しながら物事を決める力が役立っています。それに、班長時代に関係を築いてきたメンバーが細かいことでも気軽に相談してくれるのでやりやすいです。

塗装の奥深さ、面白さを日々感じながら働いています。

産業用ロボットのプログラムは、設備保全の仕事の中でも難易度が高い作業です。樹脂パーツと塗料を吹き付けるノズルの距離感が大事なのですが、バックドアはどれも形状が異なり、凹凸部分が多くなるほど設定も複雑になります。また、湿度や気温が1メモリ変わるだけでも塗装の仕上がりが変化するので、毎回同じ設定だと安定しません。そのため、ベストな方法を見つけるまで何度もテストします。条件がシビアな水性塗料の場合は、品質をキープするまでに半年ほどかかりました。根気のいる作業なので、うまくいったときはうれしいと思うより先に、ホッと胸を撫でおろすことが多いですね。とはいえ、簡単じゃないからこそ飽きずに働けています。

少しずつ知識を身に付け、さらに仕事の精度を上げていきたい。

街で自分たちが手掛けたバックドアなどを目にするたびに、やりがいと責任の両方を感じています。たくさんの方が乗る車に関わっているという意識を持っているので、スキルアップも意欲的に取り組んでおり、最近でも新しい設備が導入された際に、外部講習を受けて知識を磨きましたし、産業用ロボットの資格も取得しました。会社もサポートしてくれるので、やる気さえあればどんどん成長していけます。また、建築や家具など身近なものの塗装も気になるようになりました。一種の職業病ですね(笑)今後も品質向上を目指して、積極的に知識や技術を吸収していきます。

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