INTERVIEW
ただ史跡にお連れするのではなく、お客様が笑顔になれるご案内を。
前職は、運転代行ドライバーでした。当時、意識していたのは、楽しくお酒を飲んだお客様にリラックスしてご帰宅いただくための、ゆったりとした接客。一方の観光タクシー業務では、お客様自身にいろいろなことを感じ取っていただき、自然と心が動くような接客が重要です。そのために大切なのは、お客様とのコミュニケーション。事前にご予約をいただいた際は、ご希望の観光地や飲食店を入念にお聞きし、プランに落とし込むほか、乗務中も会話のなかから潜在的なニーズを引き出し、当初の予定にはなかった目的地にお連れすることもあります。単に世界遺産をご案内したり、その歴史背景を一方的に伝えたりするのではなく、霊場・高野山、そして真田幸村ゆかりの地の文化を存分に感じていただきたいというのが、私の思い。そこで昨年11月には、金剛峯寺境内案内人という資格を取得しました。結果的に知識の幅は広がり、ご案内の言葉にも自信が持てるように。お客様が帰り際、満足げな顔を見せてくださったときには、大きなやりがいを感じます。今後もひとりでも多くの方に「足を運んでよかった」と思っていただけるよう、精力的に業務に取り組んでいこうと思います。