会社概要

和島興産がこの和歌山で産声をあげて35年になります。株式会社島精機製作所の創業者である島正博会長の妻であり、私の母である島和代の生まれ故郷である和歌山を元気にしたい、応援していきたいという気持ちからスタートさせました。ちょうどバブル経済が最盛期を迎えている最中での船出となりました。

でもすぐにバブル崩壊が訪れ、和歌山いえ日本経済は世界にも類を見ないデフレスパイラルに陥り、いまだにその泥沼から脱却できずにいます。何とか和歌山を盛り上げていきたい、その一心で地元のゴルフ場や老舗百貨店など、倒産や廃業した事業の再生再開発などにも取り組んでまいりました。

地元で頑張ろうと一所懸命な方々の雇用機会を増やしていきたい、せっかく灯ったいろんな事業の灯を消したくない、また和歌山に新たな名産品を創り全国に発信していきたい、そのために積極的な事業展開を推し進め、歩みを止めることなく今日を迎えるに至っています。

これからも和島興産は地元和歌山と共に成長し続けてまいります。

和歌山県を中心に、4つの商業施設をはじめ、マンション、駐車場、さらには自社で運営も手掛けるゴルフ場やホテル等、数多くの不動産物件を保有しています。
不動産部門では、これら保有物件の賃貸契約やテナント誘致をはじめとする管理・運営業務、また施設管理や修繕等のメンテナンス業務を行っています。賃貸物件は、どれも稼働率90％を超える超優良物件です。
不動産事業は地元和歌山を愛し、長く和歌山で幅広い事業を展開する当社の中核を担う事業です。

2007年に和歌山城からほど近い市内中心地に、ショップ、食品スーパー、グルメや温浴施設からなる総合商業施設「フォルテワジマ」をオープン。
館内の直営部門はもとより、入居テナント様とも連携して、より多くのお客様にご来館いただける施設運営を目指しています。オフィスやミュージアムフロアに加えて、館内には大小の貸会場（レンタルスペース）があり、自社イベントの開催のほか、一般のお客様には季節ごとの定期イベントや講演会、展示会等でご利用いただいています。
施設運営のみならず、館内の設備管理や貸会場の予約管理など、お客様の幅広いニーズに合わせた提案を行うのが事業推進部門です。

フォルテワジマの2階フロアにて「ブティックシマ」を運営しています。
＜カジュアル過ぎない大人らしさ＞をテーマにした店舗では、厳選した糸を使用し縫わずに一着丸ごと編み上げる＜ホールガーメント＞という技術で作られたニットなど、さまざまなシーンで楽しめる高品質の衣料品を販売しています。＜ホールガーメント＞はミシンの縫い目がないため、一般的な衣服に見られる肩や脇部の縫製によるゴワゴワ感がなく、自然なフィット感と着心地の良さを実現します。

フォルテワジマ1階「フォルテ食品館」は、精肉・鮮魚・青果などの生鮮食品をはじめ、一般食品、日配品、惣菜、日用品などを取り扱うスーパーマーケットです。
毎日の食卓を支える定番商品を取りそろえる一方、全国各地からのお取り寄せグルメの企画・販売、和歌山県内の特産品コーナーの設置など、多様化するニーズにお応えする商品を展開しています。また、できる限り保存料や着色料などの添加物を使用しない商品や、オーガニックの商品も数多く取りそろえ、ほかにはないアイテムの提案を通して、お客様に健やかな生活と快適で楽しいお買い物の時間をお届けします。

フォルテワジマ地下1階にある「ふくろうの湯」は、＜身近にある癒し＞をテーマにした温浴施設です。
地下1,500mから湧き上がる天然温泉は、日本では珍しい天然炭酸泉です。＜療養泉＞に分類されるほど成分が濃く上質な温泉を、贅沢にかけ流しでお楽しみいただけます。また、施設内には時間無制限で楽しめる岩盤浴をはじめ、お食事処やジュースバー、リラクゼーションを併設。極上の癒しとくつろぎの時間が、心身の心地よいリフレッシュをお手伝いします。
和歌山市の中心市街地にて本格的な温泉が楽しめると好評の施設で、非日常的な時間をご堪能ください。

「紀伊高原ゴルフクラブ」は、1976年5月、聖地・高野山山麓に紀伊高原カントリークラブとして開場し、和歌山屈指の名門クラブとして歩んできました。
2005年7月に、脈々と続いてきたその歴史とともに当社が事業を引き継ぎ、「紀伊高原ゴルフクラブ」へと改称。新たな歴史を刻みはじめました。伝統を大切にしながら、コースの改良や天然温泉などの最新施設の導入を進め、発展を遂げて今日に至ります。
これからも努力を絶やさず、選ばれ続けるゴルフ場を目指して名門の歴史をつないでいきます。

四季折々の自然の美しさに恵まれた山里・天野。世界遺産・高野山の麓、丹生都比売神社が鎮座する天野の地に佇む宿泊施設が、「山荘天の里」です。
総面積6,000坪の高級ヴィラには、杉と檜をふんだんに使用した4棟（1日8組限定）のお部屋と、3つの貸切温泉（露天風呂付1カ所、サウナ付2カ所）があります。料理は、風土豊かな和歌山の新鮮な食材を惜しみなく使用した和創作フレンチです。
＜おかえりなさい、日本のふるさとへ＞をコンセプトに、ここでしか味わえないあたたかいおもてなしでお客様をお迎えします。

元々は亜熱帯地域で育つ希少性が高い「黒あわび茸」は、栽培に高度な技術を要するため、全国の流通量は松茸より少ないと言われる高級食材です。和歌山では、とあるベンチャー企業が長らく生産していましたが、2017年に事業継続を断念され、一時は県内での生産が途絶えました。2017年10月、ほかのきのこにはない味を持つ商品の可能性を信じ、当社が新規事業として最新設備の菌床栽培工場を設立。翌2018年から出荷を開始しました。
事業スタート時はキノコ栽培の経験者がおらず苦労の連続でしたが、栽培の環境データの収集と分析が重なるにつれ、ようやく生産の安定化に漕ぎつけました。これからもより良い商品を安定的に生産し、多くのお客様に「黒あわび茸」の味わいと食感をお届けできるように、日々研究を続けていきます。現在でも県内では当社のみが栽培している自慢の商品です。