スタッフインタビュー詳細

技術と向き合える恵まれた環境で、さらに仕事の質を高めていきたい。

大阪本社
縫製スタッフ
2014年入社
少しずつ磨いてきた技術をより完成度の高いものに。

パンツのお直しを担当しています。メンズのフォーマルスーツが多いのですが、中にはスウェット生地やリブになっているもの、裾がヒモで絞れるドローというタイプやスリット入りのパンツもあります。入社後まずは「タタキ」と言われるパンツの丈詰めからはじめます。それができないと先に進めないので、ひたすらデニムやカジュアルパンツの三つ折りといった「タタキ」の量をこなしていました。2~3カ月目ごろからシングルスーツの丈詰めを、その後半年ほどで、ウエストを詰めるといった作業も任せてもらえるようになりました。服飾の専門学校を出て別の縫製工場を経験していた私も、初めは分からないことだらけでした。そのころと比べると7年目の今はできることが増え、仕事の幅が広がってきたと思います。ただ、10年、20年とお勤めの方はやはりベースとなる技術が高く、それを元に難しい仕事をされているので、私はまだまだです。これからは、さらに幅を広げる事もですが、今している作業の精度を高めていきたいと思っています。

工程が増えるほど難易度が増すお直しの世界。毎日が自分との戦いです。

仕事をしていて、やりがいを感じることは2つあります。1つは、難しいアイテムや予想以上に手間がかかるお直しがキレイに仕上がったとき。一度直されている洋服は固く縫い付けられていることが多いので、生地を傷めないように糸をほどくのに時間がかかるなど、実際に手を付けるまで分からないことも多いんです。ウエストでも腰のベルトがVの形になっていたり、詰めすぎてヘムが多くなっていたらその分をカットしてパイピングを移動させたり……シングルやダブルといった基本のお直しにほかの要素がプラスされていくほど工程が増えるので大変になります。糸の種類やカラーを変えるだけでも手間がかかるので、最近のカラフルで素材もさまざまなパンツが何点も机の上に並ぶと、正直「うわ…」と思ったりします(笑)。難しい作業のものがキレイに仕上がったときは「よし!キレイにできた!」とうれしくなりますね。もう1つは、当日分のお直しがすべて終わったときです。初めから多めに用意されているのでめったにないのですが、空になった箱を見ると達成感があります。

働く環境が整っているから目標を持って取り組めます。

お客様はお金を払って依頼してくださるので、雑な縫製で返ってきたらすごく残念ですよね。スピードはもちろん大切ですが、仕事は常にキレイに仕上げることを意識しています。新人を教える際も、仕上がりのチェックは厳しく行います。納期があるため、忙しくなると作業が雑になってしまいがちですが、最初に仕上がりの合格ラインが低い人は、忙しくなるとさらに下がってしまうんです。忙しくても常にキレイな仕上がりを保てるように、特に初めのうちは数ミリのズレでも指摘するようにしています。当社はグループで分業して縫製を行うのではなく、自分の机とミシンがあり最初から最後まで1人で担当できます。集中して自分の仕事と技術に向き合うことができ、技術とスピードに応じて給与も上がっていくので、目標を持って日々取り組めます。ほかのお直しのお店や縫製工場で働く同級生の話を聞いても、今の職場がすごく恵まれていると思うことが多いです。縫製の仕事は募集自体が少ない上、いい会社に出会うのも難しいと思うのですが、「心斎橋リフォームが一番いいよ」と伝えたいです。

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