スタッフインタビュー詳細

特別養護老人ホーム「しあわせ荘」 介護福祉士(正職員)

一人では成し遂げられないことも、 仲間と協力して実現できる職場です。

山田 和哉(やまだ かずや)
2010年4月入職

福祉の合同説明会に参加し、
話しやすい雰囲気に惹かれて、入職。

福祉の世界に興味を持ったのは、小学生のときです。校区内にあった老人ホームと小学校との交流会で入居者の方と触れ合ったことが、ずっと印象深く残っていました。中学生になったとき、「トライやる・ウィーク」といって、中学生が職場体験や福祉体験を通じて働くことの意義や楽しさを学ぶ体験活動があるのですが、そのときには迷わず老人ホームを選びました。大学は経営学部で学んでいたのですが、実際に就職活動をする際、昔から興味のあった福祉の仕事に関わりたいと思い、自宅の近くで開催されていた福祉の合同説明会に参加しました。ほかにも福祉施設はいくつもありましたが、最初に目についたのが「きたはりま福祉会」。施設長と先輩職員の方がおられて「ちょっと話を聞いてみようかな」という気軽な気持ちでブースを訪れた際、とても話しやすい印象で、その場ですぐに入職を決めました。

未経験・無資格からスタート。
最初は付き添ってもらい、業務を教わりました。

特別養護老人ホーム「しあわせ荘」は、北棟と南棟、中央と1階の4つのフロアーに分かれていて、入職したときからずっと北棟を担当しています。介護の知識も経験も全くない状態からのスタートだったので、まずは利用者様のお名前を覚えることから始めました。お名前を覚えないことにはコミュニケーションを取ることも難しく、お薬を配ることもできないので、まずはお名前を必死に覚えて、その後、食事介助やおむつ交換、お風呂の介助、嚥下(えんげ)や移乗の仕方も、指導してくださる方がすぐそばにいて、わからないことがあればその都度聞きながら覚えていきました。
夜勤の時間帯に入るようになったのは、日勤の業務をひと通り覚えた頃。夜勤の仕事はおむつ交換、体位変換、見回りが主な仕事で、看護師さんにオンコールするか、救急車を呼んだほうがいいかなど判断力が問われます。熱を出されたり、何かあったときは自分一人で対処しないといけないので、責任の重さを感じました。慣れないうちはわからないことも多かったのですが、ほかの棟にも必ず正職員の方がおられるので、わからないことがあれば先輩職員に聞き、みんなに手助けしてもらって、乗り越えられた気がします。1年ほどすると、ひと通りのことは経験して、落ち着いて判断できるようになりました。この仕事に慣れてきたかなと思えたのは入職して3年目くらいですが、利用者様によって日々、対応が変わってくるので、まだまだ勉強中です。

ほとんど食べられなかった利用者様が、
今では普通食を召し上がるように。

お一人、とても印象に残っている利用者様がおられます。施設に入ってこられたときは食事が全く食べられない状態で、紙パックのジュースを1日に1パック2パック飲むのが限界だったのですが、ご家族の方から麺類が好きということをお聞きして、みんなで買い物に行き、まずは小さなカップラーメンから始めました。刻みにしたり、おうどんを少しずつ食べていただいたり、色々なことを根気よく続けて、最終的には半量ですが普通食を召し上がるようになりました。そういう姿を実際に見ると「頑張ってよかった」とやりがいを感じます。ご家族の方も「病院でも全然食べられなかったのに」と大変喜んでくださいました。きっと、一人ではできなかったと思うのですが、その利用者様が食事を取れないことはフロアーの誰もが気にかけていたので、全員で話し合って、「これから始めていきましょう」とみんなで取り組んで、できるようになったことがうれしかったです。

一緒に食事に行くなど、仲のいい職場。
今後の目標は、資格取得とステップアップ。

介護職同士の意思の疎通ができていることはもちろん、看護師さんとの連携も取れています。夜勤で入った場合は、朝一番に夜起こったことの申し送りをして、日中も何かあれば看護師さんに報告し、対処の仕方を教えてもらっています。
同じフロアーの同僚とは、仕事のことからプライベートなことまで何でも相談しやすくて、仕事が終わってから一緒にご飯を食べに行くこともよくあります。全員とまではいかなくても、仲のいい人同士で出かけたり、フロアー職員だけで食事に行くこともあり、職場の雰囲気がいいことも永く続けている理由のひとつです。
介護福祉士の資格は働きながら取得したので、次はケアマネジャーの資格も取りたいと思っています。さらにステップアップとして、将来的には主任や副主任などの役割を担える立場になることが目標です。


PROFILE
大学では経営学部で学んだ後、就職する際、中学時代から興味を持っていた介護の世界を目指し、新卒で「きたはりま福祉会」に入職。特別養護老人ホーム「しあわせ荘」で、未経験・無資格から介護の仕事に従事。働きながら介護福祉士の資格を取得し、今後はケアマネジャーの資格取得も視野に入れ、業務に励んでいる。

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