子どもの頃に家族で神戸ポートピアホテルを訪れた際、目にしたベルスタッフの姿に「かっこいいな」と憧れを抱いていました。大学1年生の時に念願叶ってベルスタッフのアルバイトをスタート。ともに働いていた先輩に「ここで就職したらどうか」と勧められたこともあり、契約社員になりました。面接時に、さまざまな部署を経験してほしいとお話いただき、宴会サービスへ配属されました。
宴席に利用できる会場は、本館・南館を合わせて大小30超。会議や講演会、謝恩会、結婚式など、宴席の規模や用途に合わせて会場をつくり、テーブルセッティングを行うところからはじまります。宴会サービスには社員だけでなくアルバイトも多く在籍しており、大規模な宴席になると他部署からも配膳を手伝いに来てくれるため、スタッフだけで100人を超えることも。幹事さまと打ち合わせを行うキャプテンと呼ばれる社員が、宴席を取り仕切るウェイターと呼ばれる社員に宴席内容や進行の要点を伝え、ウェイターが配膳スタッフのリーダーに、リーダーが1人ひとりのスタッフへと伝え、全員が共通認識を持って動きます。チームが一丸となって初めて宴席が成功する難しさと面白さは、宴会サービスならではだと思います。
一番のやりがいは、お客さまが楽しまれている姿を見ることです。無事に会が終了した後、幹事さまから「今日はいい宴席でした。ありがとうございました」と感謝の言葉をいただけたときは、うれしい気持ちになります。大勢のスタッフだけでなく、幹事さまをはじめとするお客さまも一緒に宴席をつくり、やり遂げる感覚はほかの仕事では味わえないのではないでしょうか。そして、お客さまに楽しんでいただくためには、自分が楽しんで仕事をすることが一番です。ご結婚の披露宴ではいつも感動いたしますし、たくさんの方と出会い喜びを共有することで、自分自身も幸せになれる仕事だと感じます。
5年以上経験しても、まだ分からないことは多くあります。先輩に聞いて「そんな方法もあるんだ!」と驚くことも。先輩方は、元気で明るく尊敬できる人ばかりです。私のように20代の若手が冗談を言っても笑顔で返してくれますし、真剣に質問したときは真剣に教えてくれます。活気ある雰囲気にもまれながら、楽しく働かせていただいています。
お客さま目線に立ち、周りをよく見て冷静に判断・対応する宴会サービスの仕事を通して、視野が広がったと思います。ですが、まだまだ自分の引き出しが少ないと感じるため、今後は先輩方から技術を盗み、100人規模の宴席も担当していきたいです。
2022年6月末から約1カ月間、第二子の誕生に合わせて育児休暇を取得しました。当初は後輩がほぼ同じタイミングで育休を取ると聞き、取得には消極的でした。ただ、上司や先輩が「気にせずに取って大丈夫、奥さんを大事にして」と言ってくださって。本当にありがたかったです。上の子の寝かしつけには骨が折れましたが(笑)、取得を希望していた妻と育児の大変さや喜びをともにでき、感謝してもらうことができました。人手が十分足りているとは言えない中で同時に2人が取得したので、本当は大変な状況だったと思います。部署の皆さんにはご迷惑をおかけした分、戻ったらより一層業務に力が入りました。
宴会部は決まった勤務時間がなく、朝から夕方までの勤務があれば夕方から夜にかけての勤務もあります。毎朝9時出勤という経験はないですが、私は毎日新鮮な気持ちで業務に臨めるので好きですね。ただ、自宅が少し遠いこともあり子どもが起きている時間に帰れないのは残念ですので、今後子どもの学校行事がある年齢になったら、よほど忙しくない限りは休みを希望して積極的に参加したいと考えています。
営業本部宴会部宴会サービス/社員
インタビュー:2023年3月
会社のビジョンを “私たちはメディカルコンベンションで育むノウハウでお客さまの笑顔と健康に貢献しアジアをリードする健やかカンパニーを目指します” と定め、スタッフ一丸となってお客さまに優れたサービスや価値を提供し、また、より良い会社作りを目指し、意識や技術の向上を図って参ります。