Staff 05

若い方と補い合い、ホテルだからできる
おもてなしをお届けしていきたい。

Staff
Interview

2008年入社

料飲部『但馬』『SAKU』
ホールスタッフ
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「最後の職場にしたい」と何度目かの復帰を決意。

26歳のとき、当時働いていた和食店のお客さまに連れて来ていただいたのが、神戸ポートピアホテルの日本料理店です。お客さまのお顔やお名前を覚えるのには自信がありましたが、1つのお店での仕事しか知らなかったので、経験したことがない業務もしてみたいと、思い切って転職しました。と言っても、当時は求人募集がなかったので、ホテルに直接電話をしてお店につないでもらい、面接に来させてもらいました。そのときは宴会場での採用でしたね。しばらくして、家庭の事情で退職。接客が好きなので、ホテルを離れてもずっと接客の仕事は続けていました。あるとき、働いていたお店のお客さまから「やわらぎ（以前ホテルにあった日本料理店）が神戸たむらに変わったよ」と教えていただいたことをきっかけに、ホテルへ戻ってこさせてもらうことに。ほかのお店で面接を受けたときに、「せっかくホテルでの経験があるのになぜそれを生かさないんですか？」と言われたことも心に残っていたんです。何よりホテルで働いていたときは、たくさんの人との出会いがあり、自分の引き出しが広がったことが思い出されました。年齢的に最後の就職と思っていたので、受け入れていただけてうれしかったですね。

たくさんのお客さまとの出会いが、一番のやりがいです。

日本料理店に復帰したのですが、ずっとお世話になっていた支配人が鉄板焼店に移られたのを機に、私も新たな仕事を覚えたいと志願して2店舗を掛け持ちすることに。加えて当時は朝食サービスにも入っていました。夜に日本料理店でお食事されたお客さまと朝食でまたお会いできると、すごく喜んでくださって。楽しかったですね。今も鉄板焼をメインに、週1回はお休みのキャストに代わって串揚げ店にも入らせてもらっています。もっと若くて家が近ければ、朝食サービスも入りたいくらい（笑）。飲み物にいくつ氷を入れるとかおしぼりを出すタイミングとか、お店によってすべて違うため、覚えるまでは大変です。でも、やさしいお客さまや先輩方がいたから、ここまで続けてこられました。ミスをしてしまって落ち込んでいる私に、「大丈夫。あなたはいるだけでいいよ」と声をかけてくださるお客さまもいて…。それではダメなのですが、頑張らなくちゃと励みになります。仕事は生活のためでもありますが、やはりいろんなお客様と出会うと自分が明るくいられるので掛け持ちは好きですね。

心地良いお店づくりには、若いスタッフとの協力が欠かせません。

接客の仕事をして約40年。働き出した当時の和食店で、「暖簾を出たらそこは舞台」と教わったことはずっと大切にしています。裏ではしんどい顔をしていたとしても、一歩お客さまのいるフロアに出たら笑顔でいる。職場に来るときも同じで、普段着から着替えて身だしなみを整えるとスイッチが入ります。最初は和食の経験しかなかったのでワインのつぎ方も分からなかったのですが、先輩方だけでなくお客さまにもたくさんのことを教えていただき、引き出しを増やしていきました。ずっと家庭にいたら、そんな経験はできませんよね。いつまでも勉強かなと思います。ただ、若い方のようにすべてを覚えて完璧にはできませんので、自分ができることを着実にすればいいかなと最近は思うようになりました。注文をとるのは手書きですが予約はタブレットなので、入力が苦手な私は若いスタッフに入力をお願いすることもあります。お客さまとお話しするのは得意なので、言葉遣いが不安な若い方たちをサポートすることも。気がついたところはお互いに補い合って、ですね。これからも若い方にお任せするところはお任せして、皆さんに迷惑をかけないように元気で頑張れたらなと思います。