カップヌードル(カップめん)の場合
静岡工場では、日清食品の様々な製品を作っています。
ここでは、カップヌードル(カップめん)の製造ラインの仕事をご紹介します。
主に社員が担当していますが、一部、契約社員の方も作業をしています。
【貯蔵する】
小麦粉はサイロに貯蔵され、必要な量だけ自動的にミキサーに送られます。
【混ぜる】
小麦粉に塩やかんすいの入った練り水を入れて混ぜ合わせます。
【合わせる】
練り上げた生地を2つのロールの間に通した後さらに重ね合わせ平らな麺生地にします。
【延ばす】
練り上げためん生地を重ね合わせたあと、1mmほどの薄さになるまで延ばします。
【切る】
薄くしためん生地を1本1本の細いめんに切り分けます。
【蒸す】
めんに熱い蒸気を当てて蒸します。
【味をつける】
めんを着味槽に入れ、味付けしたスープに浸します。
資材を運ぶ「運搬」、必要な分だけ原料を機械に入れる「投入」、液を作るために配合する「計量」がメインの仕事です。
めんに味をつけるための「着味液」という液を作る仕事で、こちらは主に契約社員の方が担当しています。
【型枠に入れる】
めんを一定の長さに切ったあと、1食分ずつ型枠の中に入れます。
【揚げる・乾燥する】
めんを約160度の植物油で揚げ、中の水分をはじき出して乾燥します。
【冷ます】
風を吹き付けて冷まします。
いよいよ、ここからが主に契約社員と3時間パートの方の仕事になります。
できあがっためんが流れてくるので、選別する作業です。形が欠けていると機械が反応しますが、人の目でも確認します。
機械の前を製品が通ると、重さが表示されるので、基準値よりも重くないか軽くないかをチェックします。
カップの中にめんと具材が入っているか、
異物が入っていないかX線検査装置でチェックします。
新しい方にはOJTで先輩が付き添い、後ろで作業を見ながら、ときどき交替して仕事を覚えていきます。
【カップに入れる】
めんの上からカップをかぶせて反転させ、めんをカップの中に入れます。
カップのストックが減っていくと、カップを補充していく仕事です。
研修期間は半日か1日。やればやるほどコツをつかむことができ、慣れていきます。
【具をのせる】
スープと具を1食ずつ、めんの上にのせていきます。
機械がスープや具の規定量を量ってのせていきますが、カップの中に具がきちんと入っているかなどを目視でもチェックします。
機械の中に入っている具が減ってくると補充します。また、具に異物などが入っていないかを検査する仕事もあります。
【フタをつける】
フタをカップの上にのせ、熱でピッタリと密封します。
フタのストックが減ってくると、
フタを補充します。
フタが密着したあと、フタの向きとカップの絵柄が合っているかを機械と人でダブルチェックしています。
【包装する】
カップ全体を透明なフィルムで覆い、熱で縮めて包装します。
製品を包装する機械のフィルムがなくなると、
フィルムを交換します。
包装後は、フタ止めシールが付いているか、カップの底に生産工場と賞味期限が印字されているかをチェックします。
定期的に箱を開封し、製品が規定通りに作られているか、チェックする業務もあります。
【箱に詰める】
できあがった製品をダンボールケースに箱詰めします。
機械がダンボールケースに製品を詰めるので、
正しく詰められているかをチェックします。
ダンボールが減ってくると、補充する仕事もあります。
【箱を積む】
ロボットがダンボールケースを自動的に積み上げ、出荷の準備します。
ライン作業以外にも、ラインが円滑に動くように補助をする重要な仕事があります。
具材置き場から具材を運んでくる専門部隊もいます。
必要な具材を運んできて、所定の場所に補充する「運搬」はラインを支える重要な仕事です。
入荷した具材に異物などの混入がないか、全数検品している部署もあります。
専用の部屋での作業になり、機械と人の目でダブルチェックしています。
具材を入れる機械が3つに対して、具材が4つある場合、どれか2つを予め混合してセットしておくのが「具材混合」です。
具材混合室という部屋があり、混合機で作業しています。
体を動かして働くことが好きな方、検査などの作業が得意な方など、
一人ひとりの特性に合わせて、適材適所で活躍できる工程が静岡工場にはあります。
ひとつの工程を習得すれば、さらに2工程、3工程とスキルアップしていけることも、
仕事をするうえでの大きなやりがいにつながります。
私たちが大切にしているのは「安全品質」。
お客様に安心して召し上がっていただける製品を一緒に作っていきましょう。