国家資格を手にしたら仕事に困らないだろう、将来地元の奄美大島に帰るにしても生活必需品の車に関する仕事なら大丈夫かなという理由から、この仕事を選びました。日産の整備士専門学校を卒業後、学校に来ていた求人の中から日産車体岡山に就職。寒くなくて地元にも帰りやすい岡山での生活は気に入っています。
塗装は文字通り色を塗る仕事と思われるかもしれませんが、色を塗るまでの工程が比較的大切です。まず板金から上がってきた車体のパテを研ぎ、オリジナルとパテの段差をなくします。そこにサフと呼ばれる液体パテのような下地塗料を入れてなじませ、乾かしてから色を塗っていきます。車体に合う色をつくる調色も大切な仕事です。と言っても、塗装スタッフとして入社したものの半年ほどで板金へ異動になり、2カ月前に塗装へ戻ってくるまで4年半程は板金にいたため、まだまだ塗装の仕事に関しては技術を磨いているところです。
板金の経験も生かし、塗装の技術をさらに磨いていきたい。
塗装のやりがいは、キレイに仕上がった時。あとは調色で思った通りの色に合わせられることでしょうか。やはりどこを塗ったのか分からない状態が、一番の成功だと思います。私自身はまだ先輩に教えてもらっている段階なので、失敗しないことが目標です。ベースの段階で小さなゴミなどが付着したら乾かしてすぐに取り除けますが、もっと工程が進むと乾燥させた後に研いで再度色を塗らないといけなくなってしまいます。スピードは大切ですが、少し急いだだけで垂れたり不具合が起きてしまうので、落ち着いて取り組むことを大切にしています。さらに仕事に慣れれば、もっとほかにも気を遣う部分が出てくるのかもしれません。板金と塗装は全く別の仕事ですが、一台の車を仕上げる工程としてはつながっています。両方を経験している私だからこそ、気付ける点を共有していけたらいいなと思っています。
職場は黙々と作業にあたる方もいれば、和気あいあいと話しながら取り組む方もいて、良い意味でそれぞれが心地よいペースで進められる環境です。休みは完全週休二日ではありませんが、火曜が定休日で月・火、火・水と連休になることも多く、希望休も取れるため問題ないですね。休みの日は、趣味のバイクで県外へ走りに出かけることが多いです。
近い目標は、最初から最後まで塗装作業を一人でできるようになること。今より多くの台数を回すためにも早く一人前になりたいと思っています。修理箇所の大きさや内容にもよりますが、先輩は1日2~3台は仕上げているので早く追いつきたいですね。
燃料代をはじめさまざまな物価が上がっている中、決して高給な職種とは言えませんが、それでも車が好きな方、落ち着いた職場環境ややりがいを重視される方にはお勧めしたい会社です。
2018年入社