スタッフインタビュー詳細

スピーディーに理想の仕上がりに近づけるよう、仲間とともに取り組んでいます。

寺坂 省
板金スタッフ
2013年入社
実務を通して少しずつ感覚を磨いてきました。

子どもの頃から車が好きで、板金塗装が学べる専門学校へと進学。在学中に車体整備3級の資格を取得し、日産車体岡山に就職しました。入社から約10年、ずっと板金を担当しています。
専門学校では当然、事故車ではなくハンマー等で故意に凹ませた車体を直して練習します。使用する鉄板も昔ながらの厚い鉄板なので、元に戻りやすい。ですから仕事をはじめた当初は、今の車の薄くてデリケートな鉄板の扱いに苦労しました。ネジが付いている場所もメーカーによって異なるので、最初は全然分かりません。入社当時はまた、見て覚えろといった職人的な雰囲気も職場に残っていたので、仕事の感覚をつかむまでには3~4年かかりました。
板金の理想は、元の形に近づけることです。凹んだ車体を鉄の習性を生かして元通りに直していきますが、ある程度直したらパテを盛る工程へと移ります。そのパテを盛るまで、たとえば鉄板を機械に挟んで引っ張ったりするのですが、そこが我々の腕の見せ所かなと思います。時間も限られている中で、思ったように直せたらうれしいですね。

効率よく作業を進められるよう、声かけや情報共有を大切に。

入社後は小さな修理をいくつも担当して仕事を覚えていきます。工場長が割り振ってくださるのですが、私はだいたい1日に7台ほど、基本的には1台担当したらバラすところから最後の組付けまでを行います。修理箇所が大きい場合は、1台を4日ほどかけて直すこともあります。直していると削った鉄の粉が車内に飛んで汚れてしまうので、見えない部分も拭き掃除をするなど、自分の車を修理しているつもりで取り組むようにしています。
板金のメンバーは現在4人。車が好きな人が多いですね。会話できるときは話しながら作業を進めています。自分の時に苦労した分、私が分かることはできる限り丁寧に教えていきたいですし、みんなで情報共有した方が効率もいいと思うので、後輩が何か困っていないか声をかけるようにしています。新型車の場合は逆に、ベテランというより最初に担当した人が詳しいので、自分が初めて担当する車で後輩がすでに直した経験があれば、素直に聞きますね。

理想とする仕上がりとスピードの両立を目指して。

もちろんお客様の大切な車を修理させていただくのですが、限られた時間の中でいかにミスなく納得いくところまで仕上げられるか、板金は、ある意味自分との勝負のような部分もあります。こだわり過ぎると時間がどれだけあっても足りないので、いい意味で割り切って早く仕上げることが今後の課題です。10年経験してもまだ、理想とする仕上がりとスピードの両立にはたどり着いていないと感じます。
以前は決まった休みは火曜のみでしたが、最近は月・火の連休が月に何度かあります。会社が休みなら自分が休んでいる間に担当した車が組上がっていることもないですし、同僚との重なりも気にせず休めるようになりました。休みの日は、家族とのんびり過ごす時間を大切にしています。私の影響なのか娘がすごく乗り物好きで、「日産ルークス」も言えるようになりました(笑)。
もし分からないことがあっても、私で良ければ分かる範囲で教えられるので、安心して来てください!

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