スタッフインタビュー詳細

好きな接客業にのめり込んでいくうちにアルバイトから正社員、そしてマネージャーへとキャリアアップ。

大南 亮将
担当部門:料飲部
宿泊支配人
入社日:2012年アルバイト入社、2013年正社員へ登用
気軽な気持ちで始めた奈良健康ランドでサービス業の奥深さと出会いました!

奈良健康ランドで働きはじめた頃、私はまだアルバイトでした。勤務していた横浜のホテルを退職し、関西に戻ってきたときに、友人がここで働いていたこともあり、その伝手を頼っての入社でした。私は地元が奈良で、奈良健康ランドにはお客という形で遊びにきたことはありましたが、実際働いてみるとここにしかない面白さに気がつきました。
当社ほどの規模の施設であれば、事業形態によって複数の会社が入っていることも珍しくないのですが、奈良健康ランドはお風呂も、レストランも、ホテルもひとつの会社のスタッフが働いていて、自分の知る限りそういった施設はほとんどありません。まずそこに面白さを感じました。

サービス業自体に魅力を感じたのは大学時代です。留学でアメリカに行ったときのマリナーズショップや婚礼サービスなど、海外のサービス業をボランティアとして経験しました。日本人同士のように言葉が通じるわけではないので、ジェスチャーを交えてコミュニケーションを図るのですが、アメリカは日本以外にもさまざまな国から外国人がやってきた歴史があり、それが普通の環境の中で文化や風習が成立しているので「言葉が通じない」「コミュニケーションに難がある」ということにとても寛大です。お客様のほうからスタッフに歩み寄ってコミュニケーションを取る姿勢を見て、そこにサービスの本質があるのではないかと、接客という仕事を深く知りたいとのめり込んでいくきっかけになりました。

マネージャーという立場だからこそ感じる、お客様からのあたたかい言葉。

アメリカでのボランティアでよく思ったのが、人とよく目が合うということです。表情を見て感情を読み取る「アイコンタクト」が、しっかりと根付いていました。奈良健康ランドには多種多様な人種とまではいきませんが、お風呂やレストランなどそれぞれ違う施設を楽しみに足を運ばれるお客様がいて、年齢やライフスタイルもさまざまなスタッフが働いていて、ということを考えるとそれに合わせて自然と伝える方法も幅広くなっていきます。また、それだけの人との出会いがあるなかで自分が磨かれていくことこそが、ここで働く大きなメリットでもあります。

現在の私の仕事をひとことで表現すると「現場と会社のあいだ」と言ったところです。現場のスタッフはお客様に対して懸命におもてなしをする。会社は会社で施設を運営する立場として、お客様に満足いただけるサービスと、スタッフの安定した雇用を継続する。私はその中間で仕事をしています。現場を広い視野で管理しつつ責任を持って売上げに携わるマネージャーという立場になって、いちばん意識するようになったのは明日のお客様、一ヶ月先のお客様、半年先のお客様といったように主に売上げやコスト面など数字に反映される部分で、先々で何ができるか、いつまで維持できるか、どこまで回復できるか、そういった点に重きをおいて仕事に向き合うようになったことです。
お客様とスタッフの両面を預かっているという責任には、やりがいを感じます。アルバイトから正社員、そしてマネージャーとなったことで、お客様とお顔を合わせる機会が減ったことは最初は残念で仕方ありませんでした。しかし、今でも私の顔を覚えてくださっているお客様もいらっしゃって、たまに現場に出たときはお声をかけていただけたり、マネージャーになったことを一緒に喜んでいただけたり、少ない機会だからこそ、以前よりお客様のお言葉一つひとつが胸に刺さるようになりました。奈良健康ランドでしか、そしてマネージャーという立場でしか感じられない温かさがあると思うようになりました。

ここは常連のお客様でしたら、三世代にわたってご利用いただいている方もいらっしゃいます。良さが伝わっていっているのは嬉しい限りですが、新しいチャレンジはしていかなければならないと常々思っています。例えば「奈良健康ランドってこんなんであんなんで、とにかくすごいええで」とお孫さんに話されたとき、お孫さんが「行ってきたけど、おじいちゃんの話と違ってたで。今はこんなんで、あんなんやで」とそんなやり取りをされるのが私の理想です。世代を超えていつまでも語り継がれる場所を、これからも提供し続けられるよう頑張っていきたいです。

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