一つひとつの商品を通して、
組合員さんとつながっています。

ならコープへの応募は、自身の子どもの身体が弱く、生協の安全・安心な食品に関心を持ったのがきっかけ。ならコープについて詳しく調べてみると、勤務時間など子育てしながらでも働きやすい環境だと感じ、応募することにし、ならコープの昼勤でお世話になることになりました。現在の勤務時間は朝の8時から休憩45分を挟んで15時45分まで。日数は週に5日、お休みは木曜日と日曜日です。私が担当している日配は、乳製品・麺類・納豆・豆腐・油揚げ・漬物・ちくわなど、畜産・水産・農産以外の要冷蔵商品を扱っています。生鮮食品の発注を担当しており、最初は豆腐の発注担当でしたが、同じカテゴリーなら一緒に発注してしまったほうが効率的ということで、仕事に慣れるにつれ豆腐以外の食品も担当することになりました。発注自体はそう難しくはありません。特に私が担当している食品はいつもの食卓に並ぶものばかり。自分自身が食べる感覚で、明日は暑いから、寒いから、雨だからと何年かやっていくうちに、適正な発注量が掴めるようになってきます。3ヵ月もあれば、ほとんどの人が発注自体はできますし、1年間通して季節を経験すれば、漏れのない発注ができるようになります。主婦の感覚を存分に活かせる仕事です。

店長から「勉強のために、ほかのスーパーでも買い物してね」と言われるんですが、いつも仕事終わりに自店で買い物をして帰ります。家庭と両立している、一分一秒でも惜しい主婦だからというのもありますが、水産・畜産・農産の職員から「今日はいい『さんま』が入ってるよ」「いわしが入ってるよ」「今日のトマトは買ったほうがいいよ」といった耳寄り情報を聞くと買わずにはいられません。もちろん、私から日配の耳寄り情報を提供。ほとんどの職員が自店で買い物して帰るのも納得です。お店の商品を自分自身のお金で購入するというのはとても大事だと思います。「新商品が入ったら経費で試食していいよ」と言ってくれますが、やはり自身でお金を払って買った商品を家で調理して出した家族の反応を見てこそ、発注するときに「この商品、お買い上げいただけそう」というのが分かりますし、来店される組合員さんから「どんなふうにして食べるの？」って聞かれた際のアドバイスにも活かせます。ならコープは、来店される方と職員とのコミュニケーションも活発。黒豆など、おせちの食材の発注も担当している私に、「すすめてくれたおせち、美味しかったわぁ」と年明けに言ってくださる方もいらっしゃり、とてもうれしかったです。

仕事をするうえで心がけていることは、常に売り場の整理整頓を心がけることです。店内巡回のたび、商品が組合員さんのほうを向いているようにキレイに並べ直しています。特売品を並べる平台は、季節感の演出や、「今日の献立は□□にしよう！」と思い浮かべていただけるように工夫するなど楽しいイメージが膨らむように意識。目立つ売り場は組合員さんの購入意欲を刺激し、「本日○○98円、98円、お買い得でございます」と店内放送を入れると、「この放送の商品ってコレ？」と声をかけてくださいます。お洋服や宝石などとは異なり、組合員さんに付きっきりで商品を販売するわけではないものの、私たちが考えてつくった平台から季節を感じたり献立を頭に描いたりして、お買い上げいただける。言葉を交わさずとも、商品を通じて組合員さんとつながっている気がしてなりません。お買い物は本来楽しいものですので、新型コロナウイルス感染症拡大に伴い組合員さんが抱えている不安を少しでも和らげられるお店づくり、売り場づくりができたらと思っています。最近特に「普通に暮らせるのは、あなたたちのおかげよ」と組合員さんに言っていただける機会が増えました。ならコープの仕事は、改めてエッセンシャルワーカーであることを実感。引き続き組合員さんに喜んでいただけるお店づくりに貢献していきます。