スタッフインタビュー詳細

服飾系の大学に通っていた時、就職活動中に学校から『ツヅキ』を紹介されたことがきっかけでした。こういった学校からの就職先は縫製工場や販売などが多いのですが、私は縫製、接客のどちらかだけになるのが嫌だと思っていて。お直しのお仕事にはどちらの要素もあって、自分の希望通りの働き方ができると考えたのが決め手です。直営で店舗を展開している会社で、各店へのサポートがしっかりしていると感じたことも後押ししてくれました。実際入社してみても、スタッフ一人ひとりへのフォローがとてもしっかりしていて、本当に安心して働ける職場だなと感じています。上司の方が丁寧にアドバイスをしてくれますし、スタッフをよく見ていてくれます。そのおかげで、入社1年程で正社員になれましたし、スムーズに成長することができました。

この仕事の面白さだなと思うのは、本当に多くの洋服に自分の手で触れられること。スラックスやジャケットなど同じ種類のものでも、一つひとつに個性があって、様々な手法や技術が詰まっています。それをお直しするとなると、同じ方法でできるとはかぎりません。このパターンならこうした方がやりやすいとか、こうした方がキレイに仕上がるとか。日々多くの品に触れていくにつれて、そういったポイントがだんだんと分かってきます。そうすると、自分自身の勉強にもなりますし、スキルの幅が広がった気がしてドンドン楽しくなっていくんです。あとは入学・入園の時期に、お子様の嬉しそうな姿を見る時ですね。通学・通園カバンなどの依頼もよくあるのですが、お渡しのときに一緒に来店していたお子様が、仕上がったものを離さないくらい喜んでくれることがあるんです。そういうときが、この仕事をしていて良かったなって思える瞬間ですね。

私が働いている「アルターイン」というお店では、高級衣服の補正なども行っています。凝ったデザインの洋服も多く、高い技術を求められる依頼が舞い込むことも。中にはどうしてもご要望にお応えできないこともあります。そういう時はやっぱりもどかしくて、悔しい。だから、もっともっとスキルを身につけてレベルを上げていきたいですね。少しでもお直しできないものを減らせるように、少しでもお客様のお役に立てれるように。そうやって自分が成長すれば、周りのスタッフもサポートできると思うんです。職人みたいなプロになって、いろんな人を助けられる存在になりたいですね。

お直しには、イチから洋服をつくるのとはまた違った技術が必要です。既に完成されたものを一部分だけ直すからこその難しさも。でもその分、本当の技術が身に付きます。入社時の研修はもちろんですが、店舗でも周りの先輩スタッフからも多くのことを学ぶことができますし、課題が項目毎に分かれているスキルチェックリストや全てのお直しの基本となるパンツ丈詰めのスピードを計ることで、自分の今のレベルがどのくらいなのか目に見えて知ることができます。成長していくにあたって、これはとても大きいと思いますね。周りからのアドバイスや明確な数値で、次に自分が目指すところを示してくれる。一つひとつ自分をステップアップさせることができるのが、当社の大きな魅力だと思います。