未経験から成長できる、
幅広い経験を積める場所。
小長谷 健太
介護職 / 入職2019年01
介護の仕事をはじめたきっかけは?
飲食店やホテルの厨房機器を扱う商社で営業をしていたとき、同僚の紹介でこちらの求人を知りました。実は中学生のころ、保育施設や介護施設でボランティアをした経験があり、もともと福祉に興味はあったんです。実際に面接を受け、施設の雰囲気を見て働きやすそうだと思い、入職を決めました。
入職した当時は『墨染の家ほっこり』が開設して間もなかったため、最初の半年を過ごしたのは小規模多機能型居宅介護『稲荷の家ほっこり』です。約2ヶ月間は、OJTでオムツ交換や体位交換などを手取り足取り教えてもらい、反省点や疑問をノートに書いて毎日先輩とやりとりしました。特に印象的だったのが、自分が被介助者になる研修。介助される立場を経験したことで、どのように体を動かせば利用者様の負担を軽減できるか、より深く理解できました。当時の体験は今の介助にも生きています。
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介護をしてみて難しかったことは?
認知症の利用者様への対応が難しかったですね。なぜこのような反応なのか、なぜご気分が優れないのか。最初はまったく分からなかったので、ご家族様からいただいた情報を先輩に教えてもらい、お気持ちを理解するよう努めました。既往歴や経験など、生まれてから今までの大まかな人生を知ると、「過去の○○が今の言動につながっているのではないか」と考えられるようになります。営業職のころはお話しをして相手を知っていたので、過去の情報から相手の気持ちを考えるのは、排せつや食事の介助よりも大変でした。
とはいえ考え込むのではなく、休日は趣味のアウトドアでリフレッシュし、気持ちを切り替えながら利用者様と向き合ってきました。仕事中は真剣に考え、休日は仕事のことを頭から離す。介護を続けるにはメリハリが大切だと思います。
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印象に残っている出来事を教えてください。
研修を受けた『稲荷の家ほっこり』で、介護観が大きく変わる出来事がありました。
同施設はもともと古民家だったので、一般家庭のような台所がありました。ある日のこと、1人の利用者様がその台所へ来て、皿洗いを手伝ってくださったんです。台所に立った利用者様は「私はこんなにできるのよ」と自信に満ちた様子で、おしゃべりしながら楽しそうにお皿を洗っていらっしゃいました。イキイキとした姿に、提供するだけが介護ではないと気付かされましたね。
『墨染の家ほっこり』ではキッチンには入っていただけませんが、ときどき利用者様をお誘いし、季節ごとの飾りつけを一緒に作っていただいています。してもらうばかりでなく、誰かのために働くことが自信や誇りにつながるのだと、利用者様を見ていて思います。
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『墨染の家ほっこり』の魅力は?
看護小規模多機能施設は、デイサービス、ショートステイ、訪問介護・看護・リハビリと多岐にわたるサービスを提供する場所。そのため利用者様の要介護度が幅広く、さまざまな介護経験を積めます。リハビリに携われば「できた!」というよろこびを分かち合え、訪問介護では生活に密着してケアをするやりがいを感じられる。看護付きの多機能施設だからこそ、同じ1年でもより多くの経験ができるのです。また、施設の2階には保育園があり、中庭で遊ぶ園児を楽しそうに眺める利用者様もいます。これもほかの施設ではなかなか見られない、穏やかで貴重な光景です。
幅広い経験を積める環境を活かして知識を広げ、いずれはケアマネジャーになりたいと考えています。営業職で培った提案力を活かし、利用者様に合ったご提案をしたいです。
小長谷 健太
介護職 / 入職2019年前職は、飲食店やホテルの厨房機器を扱う商社の営業職。同僚の妻が当法人で働いていた縁で、介護未経験で京都老人福祉協会へ入職した。最初の半年は小規模多機能型居宅介護『稲荷の家ほっこり』で勤務し、2ヶ月間ほどOJTを受ける。現在は『墨染の家ほっこり』で勤務。休日は趣味のアウトドアでリフレッシュしている。
職員のONEDAY
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出勤 準備
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利用者様を車でお迎え
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利用者様とお話し
入浴介助のサポート -
セラピストが行う運動に参加
昼食準備(カフェで作られた料理の取り分け) -
休憩
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入浴介助orレクリエーション
ぬり絵や囲碁、歌いながら体操をすることも。 -
おやつを準備
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おやつ 職員はミーティング
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利用者様をご自宅へお送り
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退勤
記録業務は合間を見つけて行う
取材日:2020年8月