保育士の一日

大人が笑顔でいるために ~ゆとりある人員配置~

「質の高い保育」を実現するために最も大切なのは“人”であると私たちは考えます。保育者が意欲を持ってイキイキと働けること。みんなが理想を抱き、心をひとつにして一緒に仕事ができること。保育士が笑顔でいられるよう、当法人ではゆとりを持った職員配置を行い、休憩時間や休みがしっかり取れる体制をつくっています。 たとえば定員46名のあゆみ保育園では、1~3歳児の3クラスに2名、4歳・5歳児クラスに各1名の担任のほかにフリーの非常勤保育士を各1名配置。さらに慣らし保育の期間や必要に応じて保育補助を増員しています。基本の人員配置を厚くしているので、子どもたちの行動をじっくり待つことができますし、職員の急なお休みにも余裕を持って対応できます。

それでは、あゆみ保育園の場合の実際の様子を見ていきましょう。

保育園の1日の仕事の流れ

早番出勤~登園

早番は7:30に出勤。窓を開けて園内の換気を行い、前日洗った洗濯物をたたんだり掃除をしたりしながら受け入れ準備をします。子どもたちの登園に合わせて他の職員たちも8:00から順次出勤して、子どもたちの受け入れをしながら自由遊びを見守ります。

午前の活動

9:30頃からお散歩・外遊びに出かけます。4・5歳クラスの子どもたちはお散歩前の朝の会で歌ったり、みんなの前で1人ずつ発表をしたりもします。
お散歩の行き先はクラス担任が1週間ごとに予定を立てホワイトボードに記入します。幼児クラスは描画・制作・音楽遊びなども計画的に取り入れています。

昼食

食事とおやつはすべて栄養士や調理師さんたちの手作り。1歳児クラスの入園当初の食事介助は職員1人につき2人、必要なときは1対1で行えるよう人員を調整しています。

午睡

昼食のあとは14:30までお昼寝の時間。その間に職員は交代で1時間ずつ昼休憩を取ります。休憩室でゆっくり食事ができます。

午後のあそび

15:00のおやつが終わったら、あそびの時間。個々に自分のやりたいあそびをします。棚にはさまざまな玩具があり、昨日やった途中でしまっておいたレゴやブロック遊びの続きを行うこともできます。 職員の人数に余裕があるので、事務仕事はこの時間に交代で行えます。

降園~延長保育

17:00から子どもたちが順次降園します。延長保育の子は18:30頃に補食や夕食をいただきます。延長保育は1~2名。遅番の保育士2名は最後に片づけと戸締りをして退勤します。

シフト・会議・行事など

面接の際によくご質問があるシフトや職員会議の頻度、園の行事について、あゆみ保育園の例でご説明します。

シフトの回数について

保育士のシフトは早番(7:30~16:00)、中番 (8:00~、8:30~、9:00~、9:30~、10:00~)、 遅番 (12:00~20:30) の7パターン
早番・遅番の頻度は、平均して月3回程度です。

会議について

会議は3種類あります。全員出席の職員会議(月1回)は、子どもたちが降園後の18時から1~2時間)。

行事について

園全体で行う大きな行事は「運動会」「クリスマス会」「生活発表会」。これらは普段の運動遊びや劇遊び、音楽活動でしている遊びを、保護者にも見てもらい、子どもたちの成長を共感しあう行事となっています。

研修について

園内研修・法人研修・外部研修など、様々な研修の機会が用意され、研修手当も支給されます。初任者も、先輩に相談しながら保育を進めていくことができます。