高校を卒業して進路を考えたときに、最初から「ものづくり」の仕事に就くと決めていたわけではありませんでした。『光菱電機』に決めた理由は、休日の多さをはじめとした働きやすい環境に魅力を感じたからです。所属する「エンプラ技術課」は、設備や製品の不具合への対応や新規で立ち上げる製品の生産テストを行う専門的な部署。普通科の高校に通っていたので製造業の知識がなく不安も大きかったですが、先輩たちが横について機械の操作から丁寧に教えてくれたおかげで、一歩ずつ技術や知識を身に付けていけました。プラスチック製品の生産は射出成型機という機械を操作し、樹脂を金型に射出して成形します。「速度」や「温度」、「保圧」といった条件が複雑に絡んでくるため、2年以上経ったいまでも、周りに質問しないとわからないことがあるくらい奥が深い仕事です。うまくいったこと、いかなかったこと、先輩からのアドバイスをメモ帳に書き留めていたら、もう4冊目になりました。働くほど仕事に興味を持つようになって、プラスチック製品に対する見方が変わりましたね。金型に溶かした樹脂を流し込んでつくる関係上、どの製品も射出した部分に角が残るので普通は取り除くのですけど、その部分を削り損ねたプラスチック製品を見かけると、「ここから射出したんだ」と観察するようになりました(笑)
男女に関係なく活躍できる職場!試行錯誤を繰り返しながら成長しています。
当社で働いたことで、いろいろな部分が良い方向へと変化しました。たとえば、タイピングの早さ。仕事で資料をつくる際にパソコンを使用するのですが、最初は両手の人差し指で打っていたくらいなので、かなり進歩しました。資料作成自体も、わかりやすく説明するコツを身に付けている最中です。それに、社内の人たちとはもちろん、取引のある会社に設備等の仕様を決め発注するなど社外の方とも関わるので、コミュニケーションを繰り返すうちに人見知りの部分が和らいできました。最近では責任ある仕事も任されるようになり、成長も実感しています。とはいえ、課題もあって、質問されたときに「なんとなくこうなんじゃないか」といった感じで、ついつい憶測で答えてしまうことがあります。「どうしてこうなのか」がないと、人に納得してもらえないので、根拠を持って発言する姿勢を心がけるようにしました。一人前を目指して、コツコツ努力を続けていきたいです。製造部署において女性社員は、まだまだ珍しい存在ですけど、違う部署には年齢の近い女性が活躍していますし、何かあれば助けてくれます。当社は男女に関係なく良い人ばかりで、居心地は最高です。心からお勧めできる職場なので、もっと仲間が増えてくれたらうれしいですね。
【新人座談会】人間関係が良いからがんばれる!まっすぐ前を向いて成長していける職場です。
エンプラ工作第1課 第1係 2020年入社
K.Yさん(写真中央)
整流子工作課 第2係 2020年入社
K.Hさん(写真左)
工具課工具係 2020年入社
O.Dさん:私の動機は、車に関わる仕事に就きたいという想いがあったからです。どのような会社がいいかを探しているときに、通学の際にいつも見かけていた『光菱電機』の求人を見かけて応募しました。なじみがある方が安心感もありますしね。みなさんはいかがですか?
K.Hさん:ものづくり系の仕事に就こうと思っていたときに、友人に誘われたのがきっかけです。高校の先輩も働いていた縁で会社見学をすると、自動車のどういう部品をつくっているということを教えてもらえて興味が湧き、応募しました。
K.Yさん:中学校の社会見学で当社を訪れたのが、きっかけです。高校卒業後の進路を決める際に、手先が器用な方なので得意を活かせる仕事がしたいと考え、中学校時代に丁寧に接してくださった先輩たちの顔を思い出して、ここにしようと決めました。入社してみると、実際にみなさんやさしいですし、働けてよかったなと心から思います。
K.Hさん:私たち3人は同期ですけど、みんな別の部署になりました。私は工具課に配属になって、メンテナンスの仕事に関わっています。プレス機に使用する金型の調整を任されているのですけど、これがとても繊細で。金型はいくつもの薄い金属プレートが組み合わさってできていて、それをバラして、もとの寸法になるように機械を操作して研磨するのですが、0.001ミリ単位でずれてはいけないものもあります。なので、最初はピタリと合わせるのにかなり時間がかかりました。だから、パーツがきちんと寸法通りになるだけでも、すごく達成感がありますね。
K.Yさん:自動車のエンジンのスターター部分に使用されるコンミテータ(整流子)に関わる部署にいて、品質チェックや設備の清掃・トラブル対応などを行っています。また、コンミテータ製造で使用するチップと呼ばれる切削用のパーツ交換も業務のひとつです。トラブル対応はむずかしく、最初は周りにたくさん質問して、そのたびにメモを取りました。おかげで、いまはある程度対応できています。
O.Dさん:自動車部品を組み立てる際のボンド塗布を担っています。機械でボンドを出す量やノズルの高さなどを調整してつけていくのですが、シンプルそうに見えて非常に奥が深いです。その日の気温や湿度でも適切な量は変わりますし、ノズルを交換すれば、それだけで再度調整する必要があります。繊細な仕事なので温度管理が大事であり、その影響で例えば真夏でも長袖がちょうどいいくらいの環境です。だから、なにかの用事で屋外作業をしないといけなくなると…
K.Hさん:温度差におどろきますよね(笑)私も冬場に、それを経験しました。
K.Yさん:私も一定の温度に保たれた職場で働いているから気持ちがわかります。工場の仕事というと一般的に夏暑くて冬寒いというイメージがありますけど、当社は快適ですよね。
K.Hさん:どれだけ早く正確にできるか、というタイムアタックみたいなところがあって、そこは面白さにつながります。たとえば私の仕事は研磨だけでなく、パーツを機械に設置するのも大変で、あるパーツを水平に設置するだけでも30分かかったこともありました。でも、それが5分くらいでスッといったとき、かなりうれしくなりますね。
K.Yさん:ああ、それ、すごくわかります!私の仕事でも、寸法チェックの際に思った通りの数字になっていたら、とても気持ちいいです。
O.Dさん:このあたりは、当社のあるあるなのかもしれないです(笑)私もボンド塗布が一発で狙った値になると、やったと喜んでしまいます。
K.Yさん:でも、私たちが「うまくいった」と思っていることを、先輩たちは普通にやってのけますよね。だから、どうすればもっとうまく対応できるだろうと、先輩や上司に聞いてはメモを取って覚えるように心がけるようになったのですけど、その成果が最近出始めていて、そこもうれしいです。
K.Hさん:先輩たちの手際の良さは、本当にすごい。見習いたいし、早く追いつかないといけないなと思います。
K.Yさん:技術面もそうですけど、人間的な面でも成長できる職場なので、その魅力を伝えたいです。私で言えば、学校を卒業してさまざまな年齢の方と接することで、あいさつの重要性に気がつきました。
K.Hさん:コミュニケーションの基本はあいさつですものね。専門的な仕事なのでわからないことが多くて周りにたくさん質問するから、普段から話しておいた方が絶対に良いですし。そういうことを意識してきたおかげで、人見知りだった自分の性格も変わってきました。
O.Dさん:積極的にコミュニケーションを取れば他部署の人たちとも仲良くなれますし、交友関係が広がります。私もこの間、プライベートでも先輩たちと一緒に釣りに出かけました。
K.Yさん:それに、みなさんやさしいですよね。なんでも聞けば教えてもらえるし、だからメモを取って地道に覚えていけば、だれでも活躍できるようになると思います。今度は自分も先輩になるので、どんどん教えたいです!
K.Hさん:失敗も必ず乗り越えられるから、おそれずにチャレンジしてほしいですね!私たちが手掛ける製品は、海外にも出荷されるくらい重要なものなので責任は重大です。逆に、その責任感が仕事の張り合いにもなります。
O.Dさん:どうせ働くのなら、笑顔で働くのが一番です。新人の方とも仲良くできればと思います。私は釣り以外にバスケやテレビゲームも好きなので、ぜひ一緒に楽しみましょう!
2019年入社