金剛病院は、地域に根ざした医療の提供を信念としています。その象徴となるのが、入院から在宅医療へ移行する際のクッション的な役割を担う「地域包括ケア病棟」の設立です。もともと急性期病院として歴史を歩んできた当院が川下の医療へ転換した理由は、周辺の医療体制にあります。
私どもが居を構える富田林市内では急性期病院の数に比べ、その後の受け皿となる病院がほとんどないのが現状です。リハビリを行える病院が近隣になければ、患者様はケアのため遠方まで足を延ばさなければなりません。医療体制の不均衡を是正するためにも、必要な決断でした。
現在では在宅復帰を目指す「地域包括ケア病棟」での医療から、在宅復帰に向けて動きがさらにスムーズになるように、在宅医療・介護事業にも力を入れています。平成18年の創設以来、年々規模を拡大している在宅事業部「フォーライフ」では、4ヵ所の高齢者住宅、1ヵ所の訪問看護、そして2ヶ所のケアプランセンターと2ヵ所のデイサービスを運営。今後もさまざまな施設を展開していくことで、超高齢社会を迎えても安心して暮らせるサービス提供に努めてまいります。
急性期から地域包括ケアへ!介護事業を拡大し、地域のニーズに対応しています。
赤松幹一郎
理事長
地域にお住まいの方が本当に必要とする医療・サービスの提供。
「金剛病院ならなんとかなる」と言われるように。
当院では大胆な改革を進めてきたことで、治療からリハビリまでの選択肢を複数提示できる強みを持てました。理想を形にし、富田林市にお住まいの方になくてはならない病院であり続けるには、私だけでなくスタッフ一人ひとりの力が必要です。
そのためにスタッフには常に情報をオープンにし、病院の方向性や業務改善などを気軽に話せる環境づくりを意識しています。私自身も現場をきちんと把握するため、院内だけでなく、各介護施設へも定期的に訪問し、職場環境や患者様・利用者様の状態について会話を重ねています。
また仕事以外でもスタッフとの信頼関係を深められるように、不定期にゴルフ大会を開催。飲み会にも積極的に参加して、出来るだけ多くのスタッフとコミュニケーションを楽しんでいます。『金剛病院』として、できることはまだまだあるはずです。多くの方に「金剛病院なら、なんとかなる」と頼っていただけるように、全員の力でこれからの地域医療を切り拓いていきます。