以前勤めていた会社に移転の話が出て、自宅から職場が遠くなるのでどうしようかと思ったとき、神鋼環境メンテナンスの求人を目にしたことが入社のきっかけです。すでに50代後半に差し掛かっていたので難しいのではと思いましたが、幸運にも整備班に採用していただきました。前職はボイラーをつくる会社で、ボイラー回りのコンプレッサーや配管、据え付け工事といった仕事を4年ほどしていました。さかのぼると、子どもの頃から機械いじりが好きだったこともあり、若い頃は遊園地にあるジェットコースターや観覧車といった遊戯機械の製作に携わっていた時期も。そこからしばらく違う仕事をしていましたが、年齢を重ねてからまた機械を触りたいと入ったのが前職です。どんな機械でも動かす仕組みの基本は同じなので、若い頃と前職で培った経験が今も生かされていると感じます。
焦らずに機械の声を聞く。働きやすい環境が技術の向上を後押ししてくれます。
整備班は、処理施設にあるすべての機械を対象に月例点検を行うほか、機械の不具合があればその都度対応して補修します。作業の予定は基本的に上司が組んでくれますが、一日の作業の順番は整備班のメンバーで決めるなど、自主性を持って取り組んでいます。点検作業の合間には高所作業に必要な踏み台をつくったりと、個々に融通をきかせて動ける自由度の高い環境でもあります。毎月の点検は全員で行うため、新しい方が入っても周囲に聞きながら少しずつ仕事を覚えていただけます。炉室内は暑さやニオイがありますが慣れるまで時間はかかりませんし、シャワーとお風呂が設置されているので作業の合間に入ることも可能です。私も帰宅前に利用して助かっています。機械が停止するなどトラブルが起こった場合は残業もありますが、17時の定時で帰宅することがほとんどです。休日は、土日祝日が休みのほぼ週休2日。休みたい日があれば作業予定を見ながら有休も取れますし、働きやすい職場だと思います。
点検の際は炉室内を歩いて回りますが、ただ歩くのではなく音や匂いに普段と違うところがないか気を付けて見るようにしています。見逃してしまうと大きなトラブルにつながる異常も、最初の段階で気が付けば簡単な修理で済むことがあるためです。設備を維持し、トラブルを未然に防ぐ仕事と聞くと難しく感じるかもしれませんが、そんなことはありません。私のように機械いじりが好きな方や携わった経験がある方はもちろん、経験がない方も慣れれば問題なくできる仕事です。全員でサポートしますので、ぜひ経験の有無に関わらずチャレンジしていただきたいと思います。私自身、年齢を重ねてきた今は後進の方にしっかり教えることを一つの目標にしています。まずは月例点検で機械を覚えながら、焦らずに一歩ずつ技術を身につけていきましょう。
整備班
勤続6年