インタビュー詳細

トラブルに対応するだけではなく、事前に防ぐのも私たちの仕事です。

Mさん
設備管理員
勤続14年
常に向上心が求められますが、息の長い仕事です。

私が現在担当しているのは大学の設備管理です。設備管理員の主な業務は給配水・消防・電気をはじめとする、多くの設備の巡回点検や定期検診です。具体的には空調の立ち上げやフィルターの清掃、切れた電球の交換など。不具合が見つかれば、修理で解決できるのか交換が必要なのかを判断し、必要な作業に関する手配を行います。問い合わせの内容で多いのはエアコンなど空調関係の不調。大学にはかなりの数の教室や部屋があるため、全てが正常に動くとは限りません。特に夏場に空調トラブルが起きると、お客様にとって大きなストレスとなってしまうため、注意が必要です。修理をきっかけに大学の先生と仲良くなったことも(笑)。技術や知識はもちろん、問い合わせの受付に始まり、不具合について聞き出す能力、お客様と良好な関係を築く社交性など、接客も求められる仕事です。またこの業界は幅広い知識や多くの資格が必要なため、私の場合は入社前だけでなく、入社後にもさらに資格を取得しました。とはいっても無資格から始めることができますよ。働きながら実務に慣れていき、資格取得していく方が多いですね。終業後に資格の勉強は大変ではありますが、分からない点はそのままにせずひとつずつ解決して自分のものにしていくのが合格への近道だと思います。また未経験の方も、一つひとつの業務にはマニュアルがありますし、入社後は先輩について教えてもらえるので安心して働いていただけます。

予想外のトラブルにも臨機応変に対応。

日々こころがけているのは「基本に忠実に」「安全作業」。状況に合わせて変更する能力も、決められたことを決められた通りに行う能力も必要です。そして「お客様優先」。常にお客様のために何ができるか、どうしたら快適に過ごしていただけるかを考える必要があります。トラブルが起きれば対応するのはもちろん、トラブルが起きないようにすることも大切。日常の点検巡回業務はともすれば同じことの繰り返しのように見えますが、些細な変化に気づくためには必要な業務です。近年ではゲリラ豪雨など天災への対応が課題です。いつ起こるのか・どんな被害が出るのか予測しにくいため、臨機応変に対応する必要があり、スタッフのチームワークが試される場面でもあります。業務は大変なことも多いですが面白さもあります。修理に立ち会う際、社外の技術者の作業を目にすることで勉強になりますし、また新たな知識が身につきます。社外の技術者との交流で見聞が広がったことにより、故障の原因や対策を以前より深く考えられるようになりました。機械や技術関係が好きであれば楽しいと思います。大きなトラブルを防ぐのはもちろん、小さなことまで確認するのが私たちの仕事です。決して派手な仕事ではありませんが、変わらぬ日常を陰で支える日々は、喜びにあふれていますよ。

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