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INTERVIEW 01
三田療護園
介護スタッフ
2017年入職
INTERVIEW 01
三田療護園
介護スタッフ
2017年入職
身体的な障害をお持ちの方が入所する三田療護園で、利用者様の日常生活における全般的なサポートを担っています。具体的な業務内容は、食事介助、おむつ交換、車椅子とベッド間の移乗介助など。施設は1号棟と2号棟とに分かれており、それぞれ50名ほどの利用者様が入所されているため、初めは顔と名前を一致させるだけでもひと苦労でした。それらに加えて重視すべきは、利用者様が抱える障害の特性について、正確に把握すること。その認識をあいまいにしたままで介助に臨むと、事故やけがにもつながりかねません。入職当初は、仕事を終えて家に帰ってからも、その日に接した利用者様のことを思い出しては、知識を定着させるように努めました。
ひと口に「身体的な障害」といっても、人によって差異があります。さまざまな利用者様がいらっしゃるなかで、私が心がけているのは障害の形に合わせた介助です。たとえば、右足が不自由な方をベッドへ移乗する際には、左足を軸にした動作ができるように、車椅子の向きを調整します。このような体の負担を軽減できる介助手法については、現場経験を重ねて自分のものにしていきたいですね。一方で、個別対応の重要性は介助そのものだけに留まりません。趣味や嗜好を頭に入れておくだけでも、塗り絵や音楽鑑賞といった余暇活動にご本人の意向を反映できるもの。思い思いの時間を過ごせる環境づくりに向けて、地道に利用者様と向きあおうと思います。
三田療護園では、秋の園祭やクリスマス会など、季節ごとに多彩な行事を開催しています。私は行事係として、プログラムの企画や当日に提供される特別なおやつの手配などを担当。利用者様がいつもとは違った雰囲気を楽しんでいる様子を見ると、やはりうれしい気分にさせられます。なかには言葉を発することができない方もいらっしゃいますが、表情から気持ちを察することができるようになった現在、行事の開催から得られる喜びはいっそう大きくなっている気がしますね。継続的なスキルアップのために、今後は介護福祉士の資格も取得予定。障害についての理解を深めることで、いままで以上に利用者様の思いをくんだ介護を実践していきたいです。
祖母の介護を経験したことで、介護職に興味を持ちました。また、もともと「ありがとう」という言葉を大切にしており、人から感謝される仕事に就きたいと考えていたことも、当法人で働く動機になったと思います。1年目には、専属の教育係であるエルダーの先輩につきっきりで指導してもらい、徐々に業務や職場の雰囲気に慣れていくことができました。
私が所属する三田療護園の2号棟には同年代の先輩が多く、業務上の質問や相談も気軽にできる雰囲気。プライベートでの仲も良好です。また当施設では、職員数人でいくつかの班を構成しており、誰かが休暇を取得したときには、班内で業務を代行する仕組みになっています。そういった面においても、お互いが協力しあえる関係ができていると思います。
リフレッシュ休暇や職員旅行など、非常に充実していると感じます。職員旅行は毎年2回。春は近隣への日帰り旅行で、3ヶ所ほどの候補地から希望の行き先を選べます。秋の旅行は、1泊2日。つい最近だと三重県に行き、大型レジャー施設で職員同士、楽しい時間を過ごしました。オフの充実が、日々の業務に取り組むうえでの活力になっています。
7:30
早出の場合は、この時間に出勤します。起床時刻に合わせて利用者様を起こし、一人ひとりおむつ交換を実施。三田療護園では、おむつ交換のことを「さわやか」と呼んでいます。
8:00
利用者様が朝食を摂られる際の介助をします。ご自分で食べられる方には配膳のみ行い、手が自由に使えない方には介添えを行います。
9:00
車椅子からベッドへ移乗する際の介助を行い、ベッドで休んでいただきます。
10:00
食事を終えた後にも、再度おむつ交換を行います。
11:00
1時間のお昼休憩。
12:00
お昼ご飯の食事介助です。朝食の際と同様、障害の程度に合わせて介助にあたります。
13:00
午後に起床される利用者様をベッドから車椅子へと移乗。共用スペースであるホールに移動して、ゆったり過ごしていただきます。
14:00
多くの利用者様がホールに集う時間帯。テレビを見たり、レクリエーションをしたりして、午後のひとときを楽しみます。おやつの際には、食事と同様に介助を行います。
15:00
車椅子からベッドへの移乗をサポートします。
15:30
早出の場合は、この時間に退勤します。お疲れさまでした。
成田 澪水
三田療護園
介護スタッフ
2017年入職
祖母への介護経験をきっかけに、福祉の道を志す。高校卒業後、当法人へ入職し、身体障害者への支援を行う三田療護園に配属。現在は介護福祉士の資格取得に向け、学習に励む日々を送っている。高校時代のダンス経験が、体を動かす機会の多い仕事に活きているという。
取材:2019年12月