私は現在、飾磨営業所で監督業や施工、事務処理まで幅広い業務を担当しています。主に取り扱っているのは加熱炉。製品になる前の原料である鉄を、加工ができる温度まで加熱するための炉です。加熱炉で温められた鉄は、次に圧延鍛造・熱処理という工程を経て、最終的に製品になっていきます。
監督業では、現場監督として日々の安全・行程・品質の管理を任されていて、小さな工事だと10人くらい、大きな工事だと70~80人の作業員に対して、ミーティングを行うなどしています。「この工事は、こんな風に進めてみたらどうか」といったように、よりよい作業工程を考えて実行することもあります。考えた通りに上手くいったときは達成感を味うことができてうれしいですね。
最近は、新しく若い職人さんが入ってきたことで、施工を担当する機会も増えました。若い職人さんと一緒に作業をしながら、「ここはこうして」などといった指導をするためです。私が所属している職場では加熱炉を新設することはほぼなく、既設の加熱炉を定期的に修理する作業がほとんどです。全体的に修理することより、部分的に補修する作業が多いです。
ほかにも事務として、計画書類や報告書、申請書などを作成するデスクワークも行っています。
みんながいろんな意見を言い合える現場をつくっていきたいです。
今はまだ修行中。先輩のような技術の高い職人になりたいです。
部署:広畑事業所
入社:2014年4月1日
高校にあった求人票の“技能工”という職種に興味をひかれて『広築』に入社しました。現在、日本製鉄株式会社殿の構内にある広畑事業所に勤務しています。担当しているのは、「鍋」とよばれる溶かした鉄を入れる大きな容器の耐火物施工・修理業務です。
溶かした鉄は1500℃にもなるので、耐火物施工をしなければ鍋に孔が開いてしまいます。また、耐火物施工をしていても鍋は消耗が激しいので、定期的にメンテナンスを行わなければなりません。私は主に内張りれんがの修理を担当していて、鍋の中に入り内側に耐火レンガをモルタルで固定させながら積み上げていくという作業をおこなっています。
レンガの四角いブロックを鍋の形にあわせて加工しながら積んでいくのですが、一部目測での調整になるので、かなり高度な技術がいります。先輩の技術はまさに職人技。レンガをたたいて加工する作業にしても、私がやると力加減が難しくて全然割れないことや失敗してしまうことがありますが、先輩は簡単にやっていますね。
私はまだまだ修行中。一通りの作業をこなせるようにはなっていますが、精度やスピードでは先輩とまったくレベルが違うので、早く追いつけるように、これからも技術を磨いていきたいと思っています。
まったく予備知識ナシで入社。3年目で現場監督になりました。
部署:工事プラント事業部
入社:2014年4月1日
高校卒業後すぐに『広築』に入社し、現在6年目になります。はじめは工業炉が何かも、会社がどんなことをしているのかも、全くわかっていませんでしたので、入社してからは、とにかく先輩の指示に従って作業を行う毎日でした。だけど実際に道具にさわって、一緒に作業をする職人さんに仕事を教えてもらうことで、徐々に全体を把握することができ、2、3年後にはしっかり仕事を理解して大体の作業がひとりでできるようになりました。
3年目からは工事プラント事業部で、現場監督の仕事を担当するようになりました。全国各地の溶融炉・焼却炉施設に出張し、メンテナンスをおこなう保守管理業務をメインに行っています。鉄やアルミを溶かしたり、ゴミを燃やしたりする際に必要な工業炉は、消耗がはげしいので定期的な整備が必要です。当社の工業炉は、設計から施工・メンテまでを一手に引き受けられるという強みもあり、全国の大手メーカー様にご使用いただいています。メーカー様の事業にとって必要不可欠な工業炉をしっかりメンテナンスすることは、とても重要で責任ある仕事なのでやりがいを感じます。
現場監督としてもはじめは先輩と一緒に各施設をまわっていましたが、1年たったころからはひとりで現場を任せてもらうようになりました。私は高校も工業科ではなく、まったく予備知識がありませんでしたが、未経験でもしっかり成長できる環境が整った会社だと思います。


役職:工長
部署: 飾磨営業所
入社:2006年4月1日