道路や建物をつくる最初の一歩が測量。大きな責任とやりがいがあります。

私が最初に測量の仕事に興味を持ったのは、子どもの頃です。誰もが目にしたことがあると思いますが、道路上でカメラのような機材を操作している姿を見て興味を持ちました。気になって調べたところ測量という分野を知り、測量科がある専門学校へと進学。学校に来ていたグラフィックの求人を見て都市部の案件を扱えることが決め手となり、応募しました。首都の東京なら建物も道路も規模の大きなプロジェクトに関われると思ったためです。希望通り東京営業所に配属され、現在は、現場作業や図面作成を行っています。一口に測量と言っても、地方自治体から発注される公共測量、設計コンサルタントからの依頼で行う道路や河川などを設計する際に必要な測量、建設会社が構造物をつくるための測量と、その種類はさまざまです。測量作業の場合は朝現場へ向かって作業を行い、夕方に営業所へ戻ってきてその日の作業内容をまとめてから退社します。入社2年目からは測量の班長として測量班の工程管理も担当しています。

測量は、数ミリのズレが建物や道路の施工ミスにつながり、人々の命や暮らしに関わります。常に正確さを求められる緊張感があり、そのプレッシャーと責任の大きさがやりがいにつながります。以前、高速道路の本線と出入口の道路を構築する工事に携わった際、複雑に入り組んだ構造のために測量の正確さがいつも以上に求められました。プレッシャーもあった中でミスなく終えることができたとき、問題なく完遂できたことに大きな達成感を感じました。やはり道路や河川が自分が携わった図面ででき上っていくこと、自分の携わった工事で構造物が完成することが、この仕事の醍醐味です。緊張感は大切ですが、過度にプレッシャーを感じるのは準備が足りていない証拠。一つひとつ細かい部分まで準備をしっかりと行い、自分の中で納得して作業に向かうことが自信となり、ミスの防止につながります。もちろん自分で調べたり整理したりしますが、仲間や上司にも意見をもらい疑問は解消した状態で現場に入るように心がけています。

初めて班長を任された頃は、技術や知識が足りないので作業に時間がかかったり不安な気持ちがあったりもしました。経験を重ねるにつれて自信がつき、複数件を並行して進行していても正確に早く業務を進められるようになってきたと思います。年度末は忙しくなりますが、長期の案件が完遂した時は有給休暇を取って旅行に行くなど、リフレッシュの時間はしっかり取れる環境です。平日に休みを取って旅行に行くとしても「いってらっしゃい」と快く送り出してくれる職場なので、気持ちよくオフも満喫できます。
3D測量など新しいやり方や機械が次々に導入されて手探りな部分も多い測量業界ですが、今後も情報収集を欠かさず技術を磨いていきたいと思っています。社内の勉強会や社外の講習への参加を通して個人でも会社全体でもレベルアップしていきたいですし、年次的に自分だけではなく仲間や後輩へのサポートにも力を入れていきたいです。