私が小学生だった頃に遡るのですが、姉と「24時間テレビ」を見ていたとき、“日本の障がい者支援”について取り上げられており、興味を持ったんです。当時はインターネットもありませんでしたので、その内容があまりにも印象的で番組が終わってからも姉と夜通し感想を言い合っていたのを覚えています。
それからは福祉の道に進みたいと考えるようになり大人になってから、まずは働きながらヘルパー2級の資格を取ることにしました。当時はデイサービスにてお世話になっていたのですが、ヘルパー2級を取得してからは、子供の頃に抱いた“障がい者支援”について学びたいと考え、高齢者支援と障がい者支援の双方を提供できる訪問介護へ転職をしました。
一人ひとりを最深まで知り、最適なプランを提案させて頂きます!
実際に、双方の仕事を経験してみると、高齢者福祉の仕事にやり甲斐を感じ始めたんです。
そこから「もっと、この仕事について知識を増やしたい」という思いが募り、働きながらケアマネジャーの資格取得を目指しました。
ケアマネージャーは、利用者さまが介護サービスを受けるためのケアプランを作成していくことがメインのお仕事になりますので、利用者さまのことを深く知る必要があります。「これまでどのような人生を歩まれてきたのか?」「どういった性格で、どういったものを好むのか?」その背景を汲み取り、「今後どのように過ごすのが一番幸せにしてあげられるか?」をご本人やご家族さまに寄り添って一緒に考えて行けることがこの仕事の魅力だと感じています。
以前、私と同世代の女性の方を担当したことがあったのですが、その方は末期がんで相談をいただいた現時点で起き上がることもままならない状態でした。そんな彼女と対面したときに“同世代だから”こそ「私がケアプランを作成するって彼女はどんな心境なんだろうか?」と相手にかける言葉ひとつ取ってもどう上手く応えて良いか、すごく悩んでしまったんです。彼女の気持ちになって、深く考えてプランを作成したものの、「これが正しい方法なのだろうか?」と不安を拭い切ることがどうしてもできませんでした。
数年経った今でもあの頃のことを思うと胸が痛いです。ただ、彼女と出会えたからこそケアマネジャーとして一人ひとりのために深くまで考え抜くという考えが私の中で根付きました。だからこそ今は、「ご利用さま一人ひとりのために考え抜いたプランを提案しています!」と自信を持ってお伝えできるようになったと感じています。
やはり、“一人ひとり深く知る”をポリシーに、逃げ出さずしっかりとプランニングできるケアマネージャーであり続けたいと感じています。また 、“深く知る”の解像度を上げ、利用者さまやご家族がより幸せになれるプランを提案できるようになりたいです。
管理者