スタッフインタビュー詳細

たくさんの出会いに導かれてたどり着いた障害者支援。一緒に出会いを楽しみませんか。

菊村 誠二
ヘルパー派遣事業所 たくと
サービス提供責任者
2011年入社
人との出会いがあったから、ここまで続けてこられました。

子どものころから人と話すのが好きで、おしゃべりする中で何かお手伝いできることがあればと、相談支援に興味を持って福祉の世界に足を踏み入れました。大学では医療ソーシャルワーカーを目指していたのですが、研究室で1年だけアルバイトをしていたとき、たまたま社会人で入学してきた障害者の方の受講のサポート、と言っても車いすを押したりプリントを取ってきたりする程度ですが、をすることに。その方から障害者の方たちが働く作業所を手伝ってくれないかと誘われ、引き受けたことから障害者支援の道を進むことになりました。作業所ではクッキーを焼いたり喫茶店を手伝ったりして楽しかったのですが、やはり相談支援がしたいと思っていたとき、当時、えんぴつの家ではなくNPO法人の被災地障害者センターだった「たくと」に声をかけてもらい、2001年、最初に「たくと」に入りました。念願の相談支援事業を立ち上げるため、1度退職して5年ほどは別のNPO団体で障害者の方の相談支援に携わっていましたが、2011年にまた縁あって「たくと」に戻ってきました。宮崎県出身の私が今、縁もゆかりもなかった神戸で働いているのは、いろいろな人との出会いがあったから。出会いの楽しみが、ここまで続けてこられた仕事の面白みにもつながっていると思います。

ご本人のルールや考えに沿って、普段着のサポートを。

現在は、「たくと」でサービス提供責任者を務めています。地域でヘルパーを使いたい利用者がおられたらご自宅に伺ってお話を聞き、希望するサービスと登録ヘルパーのマッチングを行います。やはり人とのコミュニケーションが好きなので、さまざまな人と出会い、いろいろな話ができることが、一番の仕事の面白みです。劇的な変化がなくても、初めは乱れていた部屋が少しキレイになったとか、小さなことの積み重ねが楽しかったりします。関わらせていただく障害者の方の多くが、ご自身で生活を組み立てている一人暮らしの方です。自分で意思決定はできても服を着たりご飯をつくったりすることが難しかったりするので、基本的にはご本人と相談しながらご指示をいただいて衣・食・住全般のお手伝いをさせていただきます。その際、こちらから見て効率が悪いことやおかしいと思うことがあったとしても、明らかに危ない場合を除いては、ご本人の選択に委ねて支援をします。たとえば毎日お肉ばかり食べている人に、たまには魚を食べた方がいいと言いたくなるかもしれませんが、それで傷つく人もいるんですよね。ですから「今日は天気がいいから布団を干してみませんか?」といった提案はしますが、その人にはその人のルールや考え方があるので、こちらが決めつけたり勝手に手伝ったりはしません。このスタンスは私に限らず、ほかのスタッフもみんな気に留めていると思います。

地域のネットワークで「当たり前の暮らし」を支えていきたい。

ヘルパーは地域にお住まいの方々の家に行き1対1で接するので、最初は不安に思われるかもしれません。もちろん「たくと」は初回に必ず先輩のスタッフが同行しますし、信頼関係あってのサポートですので、利用者様とヘルパーのお互いがOKしないと独り立ちはさせません。実際に働いてみると1対1だから分かる面白さもあるので、それはぜひ体感してもらえればと思います。「たくと」はまた、職員同士の年齢が近くてみんな子育て世代なので、情報共有ができたり、子どもの急な病気や運動会などの行事があるとみんなが気兼ねなく休めるように協力し合えたり、すごく働きやすい環境だと思います。
私たちは障害者の方が当たり前に地域で暮らせるように、仕事をしています。地域生活を支えるためには、「たくと」だけでも「えんぴつの家」だけでもなく、地域のネットワークで支え合う必要があると感じます。高齢者や障害者の方が住みやすい地域は、私たちも住みやすい場所です。「たくと」がある神戸市長田区は、元々お互いの顔が見える関係というか、ネットワークが強い地域だと思うので、これからさらにみんなで力を出し合い、支え合える場所になっていけたらいいですね。お待ちしているので、ぜひ来てください!

一覧ページへ