Staff 03
今だからこそ、心と心の距離は縮めて、
より密に。
金子 善子
YOSHIKO KANEKO
ディーフェスタリリーフ東久留米
施設長・管理者/正社員
2011年入社
Interview
インタビュー
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Topic 01
もっと人と向き合いたくて介護業界へ。今は施設長として、人の先にある数字とも向き合う日々。
大学卒業後、求人広告の会社へ営業職として入社。ほとんどが電話営業で、人ではなく、数字を追うような仕事が個人的に何かフィットしないと違和感を募らせていったのです。そんな折、介護の仕事をしていた母から業界の話を聞き、また私自身もおばあちゃん子だったこともあり、介護業界への転職を決めました。実は、子どものころには看護師への憧れも抱いていたこともあったので、介護の仕事を選んだのは自然な流れかもしれません。2010年、現在所属しているディーフェスタリリーフ東久留米の前身である施設に派遣社員として入社しました。居心地の良さといいますか、職員の数がちょうどいい人数のため、「チームでやっている」と強く感じられるのが大変好きで、働き始めて半年くらいから、「社員として働きたい!」と猛アピール。ありがたいことに、すぐに登用いただき、社員として気持ちも新たにスタートしました。私自身、割と黙っていられない性格で、入居者様にして差し上げたいことを思いついても、派遣社員の立場ですと差し出がましい気がして、社員になり堂々と発言したいと思ったことも転身を希望した理由です。一般社員、主任、課長を経て、2019年3月から施設長を務めています。数字よりも人と向き合いたいとの想いで入った介護業界。今では施設長という立場上、経費精算といった売上の管理など営業時代と同じように数字とも再び向き合っています。
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Topic 02
職員一人ひとりと直接関わる時間が短くなっている今、時間の濃さを大切にしています。
仕事をするうえで心がけていることは、偉そうにならないようにすることです。入居者様に対してはもちろん、職員に対しても、上から目線ではなく、できるだけ近い目線で接しています。マネジメントと現場の仕事の割合は7対3。今でも現場で入浴介助はしますし、少なくとも週に1度は必ず現場にも入るなど、現場感を失わないように意識しています。現場の職員との距離を縮めるために実施していることは、積極的なコミュニケーションです。たとえば、ランチタイムを職員とは別の時間に取得したり、デスクで食べたりすることもできますが、可能な限り職員と一緒に過ごすことにしています。また、「○○さんが、あなたのこと褒めていたよ」といった話題は、すぐ本人に伝えるようにしており、というのも私から「ここがよかったよ」と言われるより、第三者の誰誰さんが言っていたよ、みんなが言っていたよ、と言われるほうがうれしいと考えるからです。特に私たちのようにチームでやっている仕事であれば尚更。一方で、指摘するところは、その都度その場で指摘しています。鉄は熱いうちに打て、ではありませんが、後日指摘しても効果はありません。信頼している主任や課長に任せる機会が増え、現場の職員と直接関わる時間が減ってきているからこそ、関わる機会の一つひとつを以前よりも大切しています。
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Topic 03
主任時代の失敗は黒歴史として封印せず、常に肝に銘じ、より良い職場づくりに努めます。
実は、主任になった当初は頑張りすぎというか、自分にも他人にも厳しすぎる人になってしまっていたのです。職員ができていないことがあると、「なぜ、できていないんだ」「なぜ、やっていないんだ」と理由も聞かずに頭ごなしに詰め寄っていました。「主任」という肩書きに見合う人材にならなければいけない、私が施設を変えていかなければいけないという2つの想いが重なり合い、ちょっと張り切りすぎてしまったのかもしれません。当然、職員からの反発があり、周囲とも壁ができ、ようやく間違いに気づけました。できてしまった壁は、コミュニケーションで取り除き、「なぜできないのか」と責める前に、できない理由を考えるように改善。当時の施設長にも頻繁に相談に乗ってもらい、「焦るな」とアドバイスされたと記憶しています。「あのころは怖かったよね」と今でもからかわれますが、お互い笑って話せるまでに関係が修復できた何よりの証です。本当にありがたいことに今は勤続年数の長い職員や、非常勤のパート職員から社員になる人が増えており、職員の充実は、入居者様へのより良い介護の提供につながります。主任時代の失敗を糧にした働きやすい職場づくりへの取り組みが実を結びつつあると実感。結んだ実から大輪の花を咲かせられるよう、引き続き施設長として努力を重ねていきます。
プロフィール
Profile
金子 善子
施設長・管理者 / 正社員 2011年入社
数字よりも人と向き合いたく、求人広告の営業職から昔から縁のあった介護業界への転職を決意。2010年、現在所属するディーフェスタリリーフ東久留米の前身である施設に派遣社員として入社した。翌2011年に社員に登用され、主任、課長とキャリアを重ねる。2019年から現職の施設長として入居者様に笑顔の花を咲かせるべく、主任時代の苦い経験を糧に働きやすい職場づくりに努める。
取材日:2021年4月