スタッフインタビュー詳細

観光バス運転手のイメージを、「楽しい」「面白い」へと導きたい。

多田 良治
運輸課長
1990年入社
北海道から親戚を頼りに和歌山へ。若輩者だった私に手を差し伸べてくれました。

22歳で入社して以来野鉄観光ひと筋です。特に入社当初、右も左も分からなかった私に対し、先輩がご自身の子どものように可愛がっていただいたおかげで長続きしています。出身地の北海道でトラック運転手をしていたものの、冬場はあまり仕事がなく、自身の可能性を広げようと大型2種免許を取得したんです。北海道を出で働きたいとの気持ちが芽生え、和歌山県在住の親戚を頼って出てきました。ただ、当時22歳の私を雇用してくれる会社は皆無でした。当時は、人手不足の現代とは異なり、人が多くいる時代。若すぎて、妻帯者ではない私は信頼感に欠けていたのでしょう。途方に暮れかけていた私に手を差し伸べてくれたのが野鉄観光でした。私の将来性に賭けてくれたのだと思います。観光バス運転手として入社し、現在は運輸課長として運行管理と、後輩運転手の指導・育成がメインです。もちろん、人手が足りないときは自らハンドルを握ります。

指導する立場になって「できる」と「教える」の違いを痛感しました。

後進育成で意識しているのは、自分ができる、できたからといって、新しく入ってきたばかりの人がすぐにできるわけではない、というのを理解して教えることです。指導者になりたてのころは「何でそんなこともできない!」と内心腹立たしく思っていたものの、自分自身もバス運転手になって何でもすぐにできたわけではなく、先輩の親身な指導により、何年、何十年も乗車してできるようになったではないか、というのを指導するうちに思い出せたんです。今では、「練習していたら、できるようになるから」「徐々にできるようになるから、すぐに明日できるようになれと言っているわけではないから、安心して」「先輩から積極的にアドバイスを請いなさい」と伝えています。同時に既存の運転手へ伝えているのは、「入社したばかりの人は緊張しているから、先輩であるみんなからできるだけ話しかけてあげてほしい」ということです。アドバイスを請えといっても新人から先輩へ話しかけるのは結構勇気が要るもの。引き続き新人が先輩に話しかけやすい雰囲気づくりを迎え入れる側がつくり上げていきます。

観光バス運転手はハードルが高い、難しい、そんな意識をなくしていきたい。

観光バス運転手は難しいといったイメージがあるかもしれません。確かに、最近は長距離移動が減ってきているとはいえ、基本的にルートが決まっている路線バスと異なり、観光バスはお客様のご旅行先に合わせるため、行き先が一定ではないところに抵抗があるのだと思います。でも、逆に観光バス運転手は、お客様をご旅行先にお連へして、日本各地のさまざまな場所に行けるので、毎日が新鮮で飽きないというか、とても楽しい、そう感じる運転手も少なくありません。私もそうでした。先述した通り、受け入れ態勢は万全です。未経験の人はもちろん、経験のある人も含めて誰に対しても、一人で不安なく運転できるようになるまで親切、丁寧に指導し、いきなり「さぁ、一人で乗って」なんて放り出したりはしません。実際、私自身も北海道から出てきて、運転手を経て、今こうして指導者として長年やっていけています。面倒見のいい先輩が、しっかりサポートするので安心して入ってきてください。

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