スタッフインタビュー詳細

病院、患者様、ご家族様の架け橋として。

精神保健福祉士
2015年入社
入職4年目、より責任ある仕事をまかされるようになりました。

私は新卒なので、こころあ病院が初めての職場です。当病院に決めたのは、通っていた専門学校からこちらに入職している先輩が多数いたこと、またその先輩方が入職後のレポートを学校に残してくれており、「定時で仕事を終えられる」「有給をしっかり使える」など働きやすさを挙げられていたのが理由でした。

こころあ病院は患者様の病状によって病棟が分けられているのですが、私は入職してから今まで、一貫して療養病棟という長期入院の患者様がいらっしゃる病棟で働いています。働きはじめて4年ほど経ちましたが、当初と比べると、病院のこと、患者様のこと、法律のことなどが理解できるようになってきたと思います。後輩もできて、自分が仕事を教える立場にもなり、さらに昨年は電子カルテの導入にも携わりました。

電子カルテの導入は、単純にカルテを電子化するだけではなく、その周辺の書類の取り扱いも変わります。精神保健福祉士として扱う書類の様式や入院の際の同意書などの運用をどう変えていくか、また使いやすい運用方法にするにはどうすればよいのか、といったことを多くの職員たちと考える機会を与えられ勉強になりました。仕事の幅も広がり、キャリアが積み重なる分責任も増しますが、それも自分への評価なのかなと思っています。

医療の思い、福祉の思いを束ねながら、患者様にとってより良い未来を導き出す。

こころあ病院では、私を含め10名程度の精神保健福祉士が勤務しています。新卒で入職するスタッフが多いので若い世代も多く、下は20代から上は40代まで在籍しており、半数以上が男性です。デイケアや地域連携室など病院内の部署にそれぞれ配属されていますが、職員同士の仲も良く、仕事終わりに食事に出かけることもにあります。

あまり聞き慣れない職種かもしれませんが、精神保健福祉士(ケースワーカー)は介護施設のソーシャルワーカーに近いものとイメージしてもらえれば良いと思います。患者様のご家族の方との関わりや、入退院の調整、退院後の介護施設の手配などが主な業務です。ドクターの考え方、看護師の考え方、そして私たち精神保健福祉士の考え方、三つの違った思いをどう束ねるか、患者様に対してどうしていくことが最良か、というところがこの仕事の難しさでもありますし、同時にやりがいでもあります。

私が働いているのは長期療養の病棟なので、精神保健福祉士として患者様の自立をうながす一方で、高齢の患者様の看取りもめずらしいことではありません。また、ご家族様から受けるご相談の対応も大切な仕事です。例えば入院費用のご相談を受ければ、個室から大部屋への移動や保険制度の適用をアドバイスしています。一例として「限度額適用認定証」があります。この認定証を取得すると、支払いが「高額療養費制度」の自己負担限度額の範囲内になります。

そうした保険や法律の知識は働くことで自然と身に付いていきますし、自分でも外部の研修に参加して積極的に学んでいます。患者様やご家族様のお気持ちに寄り添い、平穏な時間を過ごしていただくために何ができるかを、これからも考え続けていきます。

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