リハビリ助手である母に「こんな仕事もあるよ」と教えられたのが、作業療法士。職場見学に足を運び、「面白そうな仕事だな」と思いこの道に進みました。地元・広島の病院に就職しましたが、結婚を機に大阪へ転居。前職時代、病院を経て老人保健施設へ移る患者様が多く、どんな所なのか興味があったこともあり、アザリアを選びました。これまで2回の産休をはさみながら仕事を続け、今年で7年目です。
こちらではリハビリ業務のほかに、ケアマネジャーや介護士との入所前後訪問も行っています。入居者様の自宅環境を拝見することで、どのようなリハビリが必要か、最終目標をどこに設定するか検討するためです。目標達成に向けて行われるリハビリは、歩行や階段昇降の練習、作品製作、音楽療法などさまざま。1回20分、私の場合は1日15~20のリハビリを担当しています。
アザリアで「リハビリ後の生活」が見えるようになりました。
音楽療法では、私がキーボードで伴奏し、入居者様に歌っていただいています。選曲の基準は、歌いやすさ。認知症の方や、視力低下で歌詞カードが見えない方は、難しい曲だと歌詞が曖昧になるので、失敗体験を避けて楽しくリハビリを終われる曲にしています。
もちろんリハビリで優先すべきは、自宅復帰という目標の達成です。そのためには楽しいだけでもいけないとは思います。しかしだからこそ、難しいことに前向きになれるようなサポートが必要なのです。たとえば歩行訓練ひとつとっても、いろいろな話をして笑いながら歩いていただいていますね。
入居者様の努力が実り、お家に帰れる時は私たちもうれしいです。寂しさもありますが、退所後もデイケアやショートステイに来られる場合が多いので、お見送りの言葉は「さようなら」ではなく「またね」。次にお会いしたとき、家庭生活が順調だと聞くと安心します。
入所前の自宅訪問から、退所後のデイケアまで。長い場合は数年にわたってケアを行う中で、
前職時代よりも入居者様の生活を具体的にイメージできるようになりました。アザリアで働いたからこそ、生活に必要な支援を的確に考えられるようになったのだと思います。リハビリスタッフとして、視野を広げたい方には最適な環境ですよ。
アザリアには部署を問わず積極的に話をする雰囲気があり、新人さんが一人ぼっちになることがありません。私も新人の頃、たくさんの先輩方に話しかけていただきました。担当する入居者様の引継ぎも、負担にならないよう少しずつ、「来週にもう1人増えても大丈夫?」と確認するのでご安心くださいね。
ひとりでも多くの方に笑顔でお家に帰っていただくため、一緒に頑張りましょう!