心理面、環境面の両方から安全管理をバックアップ

当社の安全講習ですが、まずは配属先となる営業所の基本的な注意事項を覚えていただくことから始まります。各営業所の構内マニュアルには過去の事故事例や、お得意様ごとの注意点が網羅されており、それらを事前にしっかりインプット。現場においては、構内マニュアルの遵守を徹底し、従業員同士が常に声がけをしながら作業をしています。
また、月に一度開かれる全員集会で、その月に起こった事故情報の共有や、ルールの再周知などを行っています。

私たちは他営業所で発生した事故の報告書であっても、全営業所の従業員から「自分ならこうする」といったコメントを集める独自の施策や、事故当事者とともに分析を行うことで根本的な原因と解決方法を探るなど、ドライバーの安全のために様々な取り組みをしています。

当社では車両を美しく保つことも、安全管理において大きな効果があると考えています。車両は各自1台ずつ割り当てられていますので、日常点検とともに清掃も各自で行っています。

清掃をすることによって、日常点検だけでは気づきにくい細かな異常にも気づきやすくなります。毎日の洗車が義務づけられているわけではありませんが、トラックは自社のロゴマークが記載された会社の「顔」でもありますので、車両の清潔感を保つことに関しては、日頃から念入りに指導しています。

私が安全管理において最も大切だと考えているのは「心の余裕」。事故の元となる確認不足も、心の余裕のなさに起因することが多いものです。そのため、管理者としてドライバーがどうすれば心に余裕が持てるかを常に考えています。

心理的な面だけでなく、車両の安全装備に関しても充実を図っています。全車装備のGPS搭載ドライブレコーダーは常に営業所と連動しており、ドライバーが事故を起こした際は、すぐに管理者が発生場所とともに状況確認ができるようになっています。
また、新車には車両左側後方の死角を減らす、サイドブラインドモニターが搭載されています。

当社が心がけているのは、現場にいるドライバーの意見をしっかり聞くこと。「こういう安全装置を導入したい」という声が挙がれば、本社の安全委員会で検討し、必要と判断すれば随時導入を図っています。管理者のほとんどがドライバー出身ですので、ドライバーの気持ちを汲んであげやすい、というのも当社の良さだと思います。