J-BUS 宇都宮工場見学レポ~第2弾~バス製造スタッフの働き方とバスづくりにかける思い!!
●バスはオーダーメイド
バスの製造は全て受注生産で、各バス会社から発注をもらい製造が始まる。
発注するバス会社の要望により仕様が1台1台変わってくる為、自動車のように機械での大量生産はできない。
バスの製造は、全てスタッフによるハンドメイドなのである。
●製造スタッフ400人によるチームプレー!
宇都宮工場で働く製造スタッフ約400人が力を合せ、1台1台に心を込めて生産を行う。
そのため1日に作られるバスは平均して8台前後。
各工程をスタッフが手作業で行う。
●バスに使用される部品は約25,000点。
バスの部品は約25,000点。全国800社におよぶ協力企業から宇都宮工場に供給されてくる。
1点でも部品が足りないと製造ライン全体がストップしてしまうため、部品の仕分け作業は非常に大事な作業。また、仕分けはそれだけではない。スタッフは、仕分け後さらに入念なチェックを行わなければならないのである。
●際立つ職人の技術!
細かい溶接作業や艤装作業も製造スタッフの手により行われる。
際立つのは職人による繊細な技術。大きなバスの天井に穴を開ける作業を豪快に、そして繊細に、確実に行ってゆく。
このような作業が、技術者の手により各ブロック毎に行われているのである。
●育つ技術者
宇都宮工場では職人の技を若い世代に引き継ぐべく研修センターが用意されている。
研修センター、その名も「バステクスクール」では、スタッフが常時スキルアップに励んでいる。
各ブロックに配属された後、新人スタッフは先輩社員による研修を行い実際の現場に入る。社内研修をクリアしないと現場で作業が出来ない。
さらに資格取得制度もあり多数のスタッフが国家資格を保有している。
こうすることで技術の均一化と継承を行っているのだ。
ハンドメイドで作られるバス。
作業中のスタッフの方が手を止めて、われわれのインタビューに応えてくれた。
宇都宮工場製造スタッフインタビュー
製造現場はどのような雰囲気なのですか?
賑やかで楽しい職場です!
賑やかとは?
自分たちの仕事は何よりもコミュニケーションが大事!常に声を掛け合っています。確認作業はもちろん製造ラインにおいて各工程で遅れがないか、チェックに漏れはないかと常に声を掛け合って作業をしています。
1人の遅れが全体の遅れになってしまいますから、そうならないようにみんなでフォローし合っています!
なので現場は自然と賑やかになります!
声を掛け合うのは大事なことですよね!?
はい。それに、安全面でも声掛けは大事!
今からどの作業を始めるとか、作業者の近くを通るとか!随時、声を出すことで危険を回避できます!
「指さし確認」と「声掛け」は安全面ではとても大事なことです!
辛いこと、大変なことは何ですか?
バスの仕様が1台1台違う為、毎日が違う作業になるというところ。毎日、製造工程が違うため「作業に慣れる」ということがありません。
辛いですけど、毎日新鮮で刺激はあります!
街でバスを見かけたときはどう思いますか?
バスを見かけるとそのバスがいつの時代に作ったバスなのかがすぐにわかります。
あのバスは20年前に作ったバスであの艤装が大変だったなー。とか、
同時にその時、「自分はいろいろ大変な時期だったなー」と、プライベートなことも思い出したりします!
当時の背景が思い出される。アルバムのような感じです!笑
最後に業務上、一番気を付けていることはなんですか?
やはりコミュニケーション!個人で作業するわけではなくチームプレーなので信頼関係が非常に大事です!お互いがどういった人間なのかを理解しあうことは大事。なのでいいところも悪いところも理解しあっていると思います。そういったところも踏まえて信頼関係が出来てくるのだと思うのでコミュニケーションは大事にしています!
東京ドーム2.3個分もある敷地の宇都宮工場。
ここにはバスづくりにかける思いを共にする400人によるチームの信頼関係が成り立っていた。
取材協力:J-BUS(ジェイ・バス株式会社 宇都宮工場)
ホームページリンク:http://www.jbus.co.jp/
『バスに関わる全ての人に「喜び」と「感動」と「未来」を創出する』高品質なバスを作り続けている。