長く働ける環境で、慣れ親しんでいた地域密着の立川バスに入社を決めた。

前職の人がバスの運転手になるという話を聞いて興味を持ち始めました。それまでバスの運転手は頭になかったのですが、転職も考えている時期でもあり、長くやれる環境ということは教えてもらっていたので、意外とバスも良いなと思いました。そこから教習所に通って大型二種の免許を取りました。バス会社のことをほとんど知らなかったので、バス会社といえば家の目の前などを走っていて、昔から慣れ親しんでいた地域密着の立川バスだと思い、入社を決めました。家からも近く通い易く、通い易さも仕事を選ぶ上で大切なことだとも思います。基本的に最初に配属されたところからの異動はなく、転勤がないことも良いところです。

1週間くらいは教官の方と一緒にこの辺りの地域を周って、運転技術を学んでいきました。その後に改めて試験があり、試験を突破して配属されるという流れでした。配属先にも指導運転手がいるのでその方と一緒にだいたい2週間くらい過ごしました。今は当時とは違い平均1ヶ月半～２ヶ月くらいはやっているとは思います。最初は運転の研修をだいたい10日間ぐらいして、配属されたら運転以外にも機器の操作をやったり、路線を覚えたりということをやっていると思います。運転に関しては、研修でみっちり教えていただけるので未経験の方でも安心だと思います。今は経験者や大型の免許を持っている人などはスタートが大型なのですが、養成制度があり、その人の技量によってコミュニティの小さいバスを1年間やって大型にシフトするというのも現在はあります。必ず大型からやらなくてはいけないと一歩ひいてしまう人もいるのですが、そうではないですよ。社内の雰囲気については、和気あいあいとやっているような感じです。運転手は入社年数の違いだけで上司部下という関係がないですし、やっていることが一緒なので楽しくやっています。

基本的に淡々としている仕事ですが、お客様を相手にするので何かしら感謝の気持ちや労いの言葉をかけられたときはうれしいですね。お客様からコーヒーをもらったりとか「ありがとう」とお菓子くれたりすることもあります。駅で出発の時間を待つときなどに話しかけてくれる方もいます。大雪の日の運行で、急な坂道で近所の方々が周りを確認してくれたときもありました。地域の方々と協力したことで改めて地域密着のバス会社だなと感じました。

２ヶ月前には運行スケジュールが決まっています。午前の週があって、翌週は午後の週になるので、早いと遅いが入り混じっていることはないです。さらに休みは必ず2日連続で、有給も3日前までに申請すれば休めるので有給取得率もほぼ100％です。休みに関しては運動会などの子どもの行事や子どもの誕生日などに休みを取っています。有給休暇が20日あって、特別有給休暇が11日出ているので年間31日有給で休んで良いとなっています。有休がこれだけ取り易いのは、ダイヤが埋まるような人数や配置を会社がゆとりを持ってしてくれているからです。残業も自己申請制なので、やりたくなければ申請をしなければ基本的に残業はつかないです。「この日は自分が空いているから残業しようかな」と思って残業申請すればつきますけど、やりたくない人は残業申請をしないので、残業がゼロの人もいます。今月は多く働こうや来月は抑えようなど自分で判断ができ、残業を頼まれても断ることもできます。休むときは休ませてもらっているので、自分に余裕があるときは残業を快く受けています。困ったときはお互い様だと思います。この仕事するようになってからは働くときは思いっきり働き、休む時は休むのようなメリハリを付け、時間を大切にしています。行事の度に休めるというのが良いですし、家族とのコミュニケーションも増えました。収入面も安定していて、毎年４月に昇給があり、皆同じ金額上がっていきます。家の購入などライフプランも立てやすく、定年までというような気持ちの方が多いと思います。また、定年60歳なのですが、再雇用制度があり65歳まで働けます。65歳を過ぎても本人がまだやれるということであれば70歳まで働くことができます。定年後に仕事を探すことを考えると同じ会社で、慣れ親しんだ場所で仕事ができるのはとてもありがたいです。

基本的にバスは大きいし多くのお客様が乗るので、プレッシャーもかかって怖いイメージもあるかと思います。教育養成制度もあり、未経験者の指導もしっかりとしていて、長い目で見ても定年まで働ける仕事だと思います。未経験で躊躇するのではなく、興味がある方はぜひトライしてみてください。