安心して働ける会社を選ぶ基準になったのは、安全性評価認定制度の「三ッ星」認定。

柴谷運転手(2018年3月入社)

信州で2年、関西で5年、バスの運転手として働いた後、兄弟の会社で大型車の運転手として建材業を手伝うが、もう一度バスに乗りたいという気持ちが強くなり転職。
選んだバス会社は偶然にも、同じマンションに事務所を構える滋賀中央観光バスだった。

「三ツ星」の取得は社員間の連携や、運転手一人ひとりの安全への意識の高さの結果だと思います。

(1)滋賀中央観光バスを選んだ理由は何ですか?

バスの運転手として働いた後、兄の会社の仕事を手伝っていましたが、どうしても「やっぱり、バスに乗りたい。」という気持ちが強くなり自分に合うバス会社を探していました。
インターネットで色々と調べるうちに、滋賀中央観光バスが安全性評価認定制度の「三ッ星」を取得している会社だと知り、その事が一番の決め手となり面接を受けに行きました。
バス業界の事を知らない方にとっては、あまりピンとこないかもしれませんが実は「三ッ星」を取得するのは難しい事なんです。
貸切バス会社はだいたい全国に4,500社ほどありますが「三ッ星」を取得しているのは全体の7%、約330社です。それ程大変な事なんですよ。
この制度は、お客様が安心して利用できるバス会社を選べるようにという目的で作られましたが、私のように仕事を探す者にとっても安心して働ける会社を選ぶ基準になります。
以前から思っていた「安全に関してもっと重視すべき」という私の考えと、会社の考えや方向性が同じだったので「やっぱり、ここだ!」と思い決めました。
後になって気付いたのですが、偶然同じマンションに滋賀中央観光バスの事務所があって…。ちょっと運命的なものを感じました(笑)。

(2)貸切バス運転手の仕事のやりがいは何ですか?

今迄乗ってきた路線バスは分刻みで動く仕事ですので、慌ただしくて急ぐこともありましたが「安全運転ありがとう。」「笑顔で接してくれてありがとう。」とお客様に喜んでいただけるのが嬉しかったです。
貸切バスの運転手をやってみたいと思うようになったのは、信州で観光を兼ねた路線バスの仕事をしていた頃が一番自分に合っていて楽しかったから。
滋賀中央観光バスで貸切バスの運転手として乗務するようになって、まだ3ヶ月ですが大阪~大分など長距離のツーマン運行の仕事や、ワンマンでは近畿圏内を中心に四国など色々な場所へ行かせてもらっています。
自分の運転でお客様に喜んで頂いたり、バスを降りられる際「1日、快適に乗れました。」と直接お礼の言葉をもらえることが、この仕事のやりがいです。
時々「運転手さんは朝早くから夜は遅くまで、拘束時間も長くて大変でしょ」とお客様から心配していただく事がありますが、目的地に到着してお客様が観光をされている間は、仮眠をしたり1、2時間休めるんです。キツイ仕事というイメージを持たれている方が多いですが、実はそうでもないんですよ。
仕事が終わった後に毎日、1時間(約5km)趣味のウォーキングをしている位ですから、体力的にも大丈夫(笑)。
楽しく、やりがいを持って働けるこの仕事は私の天職だと思っています。
他には、担当車両を任せていただけること。
路線バスで働いていた頃は1日に何台ものバスを交代で乗っていたので、入社してから1ヶ月で初めて担当車両を任された時は、すごく驚きましたし嬉しかったです。
自分のバスとなると愛着が湧き見えない所まで整理整頓をしたり、点検や手入れにも一層力が入るようになりました(笑)。

(3)働く上で心掛けている事は何ですか?

目標は「事故ゼロ!」。もちろん「車内事故もゼロ!」です。
お客様の命をお預かりする責任は重大。運行するにあたってその事を心得た上で、まずは毎日の点検を念入りに行うことを大切にしています。
例えば、タイヤの空気が少し抜けているだけでも、高速運行すると熱を持ち危険が生じてしまいます。どんなに注意してもやり過ぎる事はないという気持ちで毎日しっかり点検しています。
他には、お客様に快適に乗っていただける運転を心掛けています。
快適な運転とは、お客様の身体に負担がかからないよう丁寧に運転をすることで、ブレーキの踏み方ひとつで全然違うんです。
会社の看板を背負い第一線でお客様と接するドライバーの印象次第で会社の評判が決まります。
だからこそ丁寧な運転や細やかな接客など、今迄培ってきた経験を活かしてオリジナルのサービスで、お客様に喜んでいただけたらと思っています。

(4)大変だったエピソードはありますか?

つい最近の起こった事なんですが、あるトラブルでお客様がとてもご立腹されていました。
一日一緒にお付き合いするお客様なので、お互い気持ち良く旅ができるようにと思い、私からも丁重にお詫びしましたが「運転手さんがわざわざ謝って旅行会社は謝罪しないのか」と逆効果に…。
結局、お客様にはなんとか納得していただきましたが、予定時刻よりも20分遅れの出発になってしまいました。
しかし、私達ドライバーにとっては旅行の行程よりもお客様の安全が第一です。ですから、例えどんな状況に於いても危険が生じる事だけは絶対に出来ません。
出発前にお客様にマイクで「申し訳ありませんが挽回運転はしません。とりあえず焦らずに安全運転で行きます。」と、はっきりお伝えしました。
道路事情や天候、急なトラブルなど状況は毎回異なり、時には色々なハプニングも起こります。
けれど、冷静に臨機応変に対処する事が私たち運転手の仕事ですし、この仕事の醍醐味でもあります。

(5)会社の雰囲気を教えてください。

入社後は定められた期間研修を行った後、主任運転手に横に乗っていただき1週間程、運転や接客について事細かく指導して頂きました。
バス会社はよく「縦社会」と言われますが、この会社は先輩も後輩も関係なく和気あいあいとしています。
私たち運転手は一度事務所を出ると、それぞれ旅のプランに合わせ「一匹狼」で仕事するという感じですので、ゆっくりと話をする機会はあまりありません。だからこそ、コミュニケーションを大切にしています。
例えば、先輩に初めて行く場所の注意箇所を聞いたり、先輩からアドバイスをいただいたり。中でも、特に心に留めている言葉は「車庫に着くまでは、気を抜かないこと。」
お客様を乗せている時と行き帰りの回送時とでは、気分が全然違うんですよね。実際に回送時の方が事故が起こる確率の方が高いというデータもあるので、車庫に着くまで気を緩めずに運転するように注意するようになりました。
この会社は思っている以上に気楽に仕事ができるというか、規制やルールに縛られたり「こうしなければいけない」と頭から押さえつけられる事がありませんので、働きやすい環境があります。でも、先輩が何気なくおっしゃった事でも、受け取る側がそれをしっかり聞きとめて、自分の物にする姿勢が大事だと思います。
安全性評価認定制度「三ツ星」の取得も、会社から言われたからというよりも、社員間の自然な連携や運転手一人ひとりの安全への意識の高さの結果だと思います。
そこが滋賀中央観光の良さですし、これからも働き続けたい自慢の会社なので、是非、ご応募をお待ちしています。

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