スタッフインタビュー詳細

患者さんの目標達成は、自分のことのように喜べます。

理学療法士

武下 直樹(たけした なおき)

スタッフの経歴
2016年 入職
所属 : リハビリ科

安定した働き方を望んで目指した、理学療法士という道。

もともと理学療法士を目指したきっかけは“どこに行っても働くことができる職種”だと思ったから。また、土日が休めるという働きやすさのイメージもありましたね。正直、仕事内容はよく分かっていなかったものの(笑)、そういった面で長く働き続けられると思ったんです。

大学を卒業した後は、理学療法士としてさまざまな施設を経験して、現在の一般病棟に中途入社しました。

現場でしか感じることのできないやりがいがある

学校で学んだ知識はもちろん活かされていますが、この仕事は実際に現場に出てみないと分からないことがたくさんあります。患者さんの生き方や思考、家族との関係などは多様。だから、何年やっていても、患者さん一人ひとりへの接し方は異なります。リハビリテーションの介入で困難を伴うこともありますが、同時にやりがいを感じる部分でもあります。

プロとして、お互いが心地よい関係を築いていく。

患者さんと接する上で気をつけていることは、主に2つ。

ひとつは、患者さんの立場に近い視点から物事を考えることです。
というのも、私たちは患者さんと同じような経験をしたことがありません。だからこそ、気持ちをなるべく理解できるよう、想像力を働かせ、その方が抱える困難や問題点をできるだけ早く見つけていく。それが私たち理学療法士の担う責任だと思っています。

もうひとつは、相手の尊厳を大切にしつつ、患者さんとの適切な距離を保つこと。
長い時間を一緒に過ごすので、親密な関係になることはあります。でも、それを望む方とそうでない方がいることを忘れてはいけません。プロとして、それぞれにあった接し方をするようにしています。

患者さんを少しでも救えるような、そんな選択肢を与えたい。

病気や怪我などの障害は、身体だけではなく、精神面での変化が伴います。どうしても目の前のことしか考えられなくなってしまう患者さんも多くて。そういった中で、私たち理学療法士は、“いかに選択肢を多く出してあげられるか?”ということがいちばん大事だと思うんです。

以前、ある患者さんから言われた悲観的な言葉に対して、私は返す言葉が見つからなくて。でも、自分が年齢を重ねて、色々なことを経験していく中で、やっと答えが見つかったんです。きっと今だったら、何か返す言葉があると、そう思います。
自分の心に響くような言葉をかけられることも多いのですが、その度に患者さんと向き合って、一緒に考えていくのがこの仕事。身体のリハビリだけでなく、日々の会話を通して心のケアをすることも欠かせません。そして、本来の“その人らしさ”を取り戻すお手伝いができたらと思います。