インタビュー取材日:2019年5月

当事者意識のあるケアと仲間同士の支えあいを通して、利用者様に安心を届けたい。

久世ホーム

横山 順子

Junko Yokoyama

2010年入職 ケアスタッフ(特養)/パート

横山 順子
プロフィール

PROFILE

飲食店での接客、電子部品の検品などの仕事を経験し、清和園で介護デビュー。平日にフルタイム勤務をこなしつつ、家庭にもきちんと目を行き届かせている。障害のある娘を育ててきた体験から、利用者様やご家族の立場に寄り添った介護をモットーにしている。

INTERVIEW

娘が歩ませてくれた介護の道。法人の計らいもあり、ここまで来ることができました。

清和園で介護の仕事を始めて10年近くが経ちます。福祉業界に関心を持つようになったそもそものきっかけは、生まれつきの障害を抱える娘の存在。まずは実務に求められる知識を身につけようと、前職時代にホームヘルパー2級の資格を取得し、自宅から近い久世ホームの求人に問い合わせをしました。当時はすぐに転職できる状況ではありませんでしたが、幸い面接の実施を延期してもらえることに。事務局の親切な対応が、とてもありがたかったです。その後、入職してからは、主に入浴介助と居室でのシーツ交換を担当しています。

インタビュー

共感が持てるからこそ、手は抜けない。質の高い介護のために工夫を重ねています。

娘が施設でお世話になっていることに加え、利用者様の多くは私の祖父母に近い世代。サービスを受ける側の感情は自然と意識します。時間に追われるあまり介護の質を落とすようなことは、もちろん避けたいところ。忙しいときこそ余裕を持ち、利用者様にご安心いただくためにも、予定を前倒しできるのであれば早めに入浴介助に着手するなど、少しの時間も無駄にしない行動を心がけています。また、周囲の職員の状況によって、作業のフォローにまわることも。個人がうまくいけばいいのではなく、職場全体で協力しあうのが理想です。

インタビュー

職員同士の教えあいの文化が、久世ホームの介護サービスを形づくっています。

久世ホームには、常勤・パートの違いや年齢を問わず、フランクに話ができる雰囲気があります。私も、主婦の視点から感じたことは率直に伝えています。たとえば、いすに座った利用者様のズボンから足首がのぞいていた場合。長時間そのままで過ごせば、体が冷えてしまうだけに、タイツをはくよう声をかけたいところです。こういった点に気づいていない職員がいれば、あえて口うるさいおばさんを演じています。一方で、若手の常勤職員には介護技術を教わることもしばしば。私たちの介護の根底には、持ちつ持たれつの関係があります。

インタビュー

人が好きという気持ちを大切に、時間では割り切れない仕事に向きあいたい。

接客経験が長い私にとって、人と密接に関わる介護の仕事は、とてもやりがいあるものでした。認知症の利用者様とは、意思疎通が難しいこともありますが、こちらの伝え方を工夫し、思いが通じたときの喜びはひとしおです。利用者様の個性は人それぞれですし、同じ方でも心身の状態は揺れ動くもの。決められたスケジュールはありますが、そのなかでいかに変化に対応できるかが、私たちに求められる役割です。今後も当事者意識を持つとともに、人が好きだという素直な気持ちを支えにして、利用者様やご家族の期待に応えていきたいです。

インタビュー

SCHEDULE

あるオンの一日

  • 9:00

    出勤・バイタルチェック
    出勤すると、バイタルチェックなど、10時からの入浴に向けた準備を行います。
  • 10:00

    入浴介助
    午前中だけで約20名の利用者様がお風呂へ。入浴と衣服の着脱で業務を分担し、介助にあたります。
  • 12:30

    食事介助
    朝の入浴介助を終えると、昼食の時間。必要に応じたサポートや見守りを行います。
  • 13:00

    休憩
    午後の入浴は14時前後に始まるのが通例。そこから逆算し、13時には休憩に入ります。
  • 14:00

    入浴介助
    休憩を終えると、再び入浴介助に戻ります。
  • 16:00

    利用者様と歓談
    多くの利用者様が食堂でリラックスする時間帯。水分補給などのケアを適宜行いつつ、会話に花を咲かせます。
  • 17:45

    退勤
    夕食を前に食堂への誘導や排せつ介助を行い、遅出の職員にバトンタッチ。この日の業務を終えます。

あるオフの一日

  • 6:00

    起床・お弁当の準備
    野球部に所属する息子のために、休日も朝早くからキッチンに。丈夫な体づくりのために、献立の構成にも頭をひねります。
  • 7:00

    練習のサポート
    朝食を済ませると娘を実家に預け、息子とともにグラウンドへ。練習を見守るかたわら、ドリンクの準備や用具の運搬などを行います。
  • 13:00

    息子の試合を観戦
    午後からは試合を観戦。チームメイトの親御さんと一緒に声援を送ります。
  • 18:00

    帰宅・夕食の準備
    実家まで娘を迎えに行き、帰宅。さっそく夕食の準備に取りかかります。
  • 19:00

    夕食
    家族で夕食を囲み、ようやくリラックスできる時間を迎えます。野球部員の母親ならではの苦労はありますが、それ以上に楽しみの方が大きいそうです。
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