インタビュー取材日:2021年2月

利用者様に対しても、職員に対しても、相手の気持ちを想像することを大切にしたい。

城南ホーム

小山 香澄

Kasumi Koyama

2018年入職 介護職員(特養)/常勤職員

小山 香澄
プロフィール

PROFILE

幼少期から福祉に興味を持ち、高校では福祉科に進学。大学卒業後、新卒で清和園へ入職する。利用者様へはもちろん、周囲の職員に対しても気配りを徹底している。無類のアニメ好きで、休みの日にはワンクールの12話分を鑑賞することもあるという。

INTERVIEW

介護の基礎を習得するには、まずは特養に身を置くことが一番だと考えました。

幼いころから、福祉が身近にある環境で育ちました。母がヘルパーの仕事をしており、祖父母も訪問介護を利用していたので、自然とその道を志すようになりましたね。多様な介護形態があるなかから、特別養護老人ホームで働こうと思ったのは、「まずは基礎をしっかり身につけたい」という思いがあったから。1日の生活を通じて利用者様と向きあう特養であれば、すべての介護に通じる基本が学べるはずだと考えました。入職3年目となる現在では、その思惑通りに、ひと通りの動作をこなすための技術や知識を身につけることができています。

インタビュー

相手に対する尊敬の気持ちがあれば、自ずと行動も変わってくるはずです。

利用者様が入居されているお部屋は、たとえ施設の中であったとしても、その方にとっての「ご自宅」です。だから私たち介護職員は、「利用者様のお家にお邪魔している」という認識を絶対に忘れてはいけないと思います。その意識を持っていれば、相手への尊敬の気持ちが自然と湧いてきますし、一つひとつの所作にもその思いが表れるはずです。この心構えは、私が入職したばかりのころに、当時の副主任が教えてくれたことですが、いまでは私から後輩に伝えています。城南ホーム全体が、そういった気持ちで溢れるといいなと思います。

インタビュー

技術的にも精神的にも支えてくれる、清和園独自のエルダー制度。

私が清和園で働きたいと思った理由のひとつが、当法人独自のエルダー制度です。新入職員の教育を、年の近い入職2、3年目の先輩が担当することで、より密な指導を実現します。私も、1年目は先輩方にお世話になり、2年目に教える立場を経験しました。後輩への指導にあたって意識していることは、「できることから、ゆっくりでいいよ」との声かけです。初めて取り組むことに対して、完璧にこなさなくてはと思うと、誰しも苦しくなってしまうものです。また後輩への配慮を身につけたことで、私自身も視野が広がったように感じます。

インタビュー

利用者様の思いに寄り添いながら、目の前のことに精一杯取り組んでいきたい。

介護が必要なご高齢者が生活する特養では、長い期間関わってきた利用者様がお亡くなりになるケースも少なくありません。「もっとできることがあったのでは」と思い悩む一方で、「これはしてあげられてよかった」と前向きに思えることもたくさんあります。たとえば、利用者様がお誕生日を迎えられるにあたって、写真付きのメッセージカードをお贈りしたところ、ご本人もご家族様も非常に喜んでくださったことがありました。「何をすれば相手に喜んでもらえるのか」その思いや経験を抱えながら、これからも利用者様に寄り添う介護職員でありたいと思います。

インタビュー

SCHEDULE

あるオンの一日

  • 21:00

    出勤・申し送り
    この日は夜勤。出勤したら、すぐに遅出の職員から申し送りを受けて、昼間の利用者様の状態を把握します。
  • 21:10

    巡視
    すでに館内は消灯済み。夜勤者2名はそれぞれ担当するフロアに分かれ、各居室を巡回し、利用者様の様子やセンサーの作動を確認します。
  • 21:30

    間接業務
    翌日のお茶の準備やごみの収集、パッドの補充といった雑務をこなします。その間も、30分に1度の頻度で巡視を行うように。体調が気になる方がいる場合には、さらに頻繁に様子を見に行きます。
  • 23:00

    パッド交換・記録の作成
    お部屋を巡回しながら、パッド交換を実施。体を動かせない方はベッド上で、移動できる方はトイレにて行います。その記録もきちんと作成します。
  • 0:00

    介護記録の作成・間接業務
    夜勤の2名のうち、1名が2時間の休憩へ。その間もう1名は、残りの間接業務を済ませたり、巡視を行ったりします。
  • 2:00

    休憩
    今度は後半の1名が休憩に入ります。小山さんは、食事を摂った後30分ほど仮眠を取ることが多いそうです。
  • 4:00

    パッド交換・更衣介助
    各居室を巡回し、再びパッド交換を行います。その際に、利用者様の着替えも済ませ、あとは起床するのみという状態に整えます。
  • 5:50

    離床介助
    利用者様が起床する時刻になりました。2名がかりの介助が必要な方にはふたりで対応し、その後は各担当フロアに分かれて、離床介助を行っていきます。
  • 7:00

    整容・申し送り・退勤
    利用者様の髪の毛をセットしたり、入れ歯を付けたりしていると、退勤時刻に。早出の職員に申し送りをして、退勤します。お疲れさまでした。

あるオフの一日

  • 10:00

    起床・アニメ鑑賞
    お休みの日は、ゆっくり起床。ソファに座り、動画配信サービスでアニメを視聴するのが、休日のルーティンです。
  • 11:00

    朝食
    昼食を兼ねた朝ごはんを食べます。食事をしながらも、視線は常にテレビの方へ。予定が入っていない日には、1日でワンクール分を鑑賞してしまうことも。
  • 15:00

    外出の準備
    アニメを観つつ、少しずつ外出の準備を進めます。
  • 18:30

    夕食
    職場の先輩夫妻のご自宅へ。5、6人の職員と一緒にお邪魔し、テーブルを囲みます。
  • 20:00

    トランプ・ボードゲーム
    わいわい食事を楽しんでいると、いつの間にか「大富豪」が開始。ひと段落したところで、続いてはボードゲームが始まります。
  • 21:30

    解散
    明日の仕事に備えて、今日は少し早めの解散。次の日もお休みであれば、朝方まで盛り上がることもあるそうです。
  • 23:00

    アニメ鑑賞・就寝
    帰宅して、お風呂に入ったら、再びアニメ鑑賞の時間です。数話分を観てから、就寝します。
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