スタッフインタビュー詳細

理想の看護師像は描かない。描くとそれがゴールになる。

青木 保世 青藍病院 地域包括ケア病棟 副師長

患者様はもちろん、ご家族との関わり合いが看護師には大切。

『青藍病院』で働き始めた頃は、急性期病棟で勤務。新しく地域包括ケア病棟を立ち上げることになり、以前働いていた職場でさまざまな病院の担当者会議やカンファレンスに参加していた経験などから、地域包括ケア病棟に異動してきました。2019年4月からはこちらの病棟で副師長として勤務しています。
ここでの仕事は急性期の患者様や治療中のADLが低下した方、日常生活動作が困難な方が中心で、その人が以前生活していた状態まで筋力アップやADLが拡大できるように支援していくことがメインです。日頃から患者様はもちろん、普段接することが少ないご家族との関わりをすごく大切にしています。初回や退院カンファレンスでご家族やご本人に色々とお話していく中で、今後について一緒に考えていくのですが、お聞きしたいことがあっても、何でも気兼ねなく話していただける関係を築くには時間を要するので、ご家族の方を病院で見かけたらこちらから話しかけるように心がけています。

1日を振り返り、明日をイメージすることが成長につながる。

地域包括ケア病棟には患者様の情報がたくさん集まってきます。集まった情報を全員で共有するカンファレンスは、経験や年齢に関係なく意見交換できる雰囲気で、若い職員からもたくさん意見を聞くことができています。
さらに私も含め全員が、今日できなかったことを明日できるように1日の終わりに『今日の振り返り』を実施。技術的なことや知識は勉強すれば身につきますが、行動の課題は〝何を考え、どう行動したか〟を把握しないと、改善できないですからね。「あの時どうすれば良かったのか、明日はこうしよう」とイメージトレーニングと振り返りを行うことが大事です。私も先輩に教えてもらって、看護師になってから毎日していますし、しっかりと実践している職員はカンファレンスなどでも自分の意見を発言したり、行っている看護に対して自信がついてきていると思います。

未経験や子育て世代の方でも、安心して働ける。

部署全体で新人を育てていく風土が根付いており、実際、病棟経験のない職員も長く勤務しています。
また、当院では子育てを経験した人が多く、院内保育園もあり、子どもの急な体調不良や学校行事などへの理解もあるので、30代40代の子育て世代の人も活躍しています。私自身も高校生と中学生の娘がいますが、引き続き子育てと仕事に全力で取り組んでいくことが目標ですね。とはいえ、あえて理想の看護師像は描かないようにしています。描いてしまうとそれがゴールになり、成長が止まってしまうから。看護師としても、一人の人間としても、いつまでも成長し続けたいですね。

一覧ページへ