運転士として長く活躍してもらいたいから、一人ひとりの状況を踏まえて一緒にキャリアプランを考えていきたい。

山田採用担当

本社管理課にて事務業務と採用業務を担っている。九州産交バスグループ全体の女性運転士の割合を1.5%から5%へ引き上げを目標に「女性限定会社説明会」の開催や女性が働きやすい環境づくりをすすめている。

九州産交バスグループで活躍されている女性運転士について教えてください。

九州産交バスグループでは女性バス運転士の割合は全体の約1.5%、九州産交バスで5名、産交バスで6名の女性がバス運転士として活躍しています。
子育てがひと段落した30代から入社された方がほとんどで、バス運転士を目指された理由を伺うと「運転が好きだったから」「大型車に乗ってみたかった」「女性運転士に憧れて」とおっしゃっていました。
今ではみなさん10年を超えるキャリアを誇るベテラン運転士ですが、前職はパン屋さんや保育士さんなど大型車の運転は初めてだったそう。
また、バスの運転に対して不安はなかったのか話を伺うと「やってみると案外出来るものよ」「視界が広く高い所から見渡せるので運転しやすい」と意外な答えが返ってきました(笑)。
車両もどんどん進化していますのでハンドルも軽く細くて小柄な方でも運転されていますし、ドライブレコーダーやバックモニターも設置されているので昔に比べて運転しやすくなっているそうです。
どの女性運転士さんに聞いても「この仕事をやっていて良かった」「これからも、ずっと続けたい」とおっしゃってくださいます。

女性ならではの持ち味が活かせる部分やメリットはありますか?

女性運転士はまだ少なくお客様にとっても珍しいので、気軽に声をかけていただけたり顔や名前をすぐに覚えていただけるという話はよく聞きます。
女性ならではの柔らかい雰囲気から、親しみやすく安心感を持ってもらえる事も多いようです。
街に買い物に行く際にバスを利用されたお客様から「帰りのバスもあなたの運転するバスに乗りたいから、次は何時に帰るの?」と聞かれたり、毎日顔を合わせるうちに仲良くなった学生さんは、卒業してからもバスに乗ると近況を報告してくれるそうです(笑)。
他には、男女の差なく働けること。
女性運転士さんの中には「男性と給与の差がないところで働きたかった」という理由で入社された方もいらっしゃいます。
頑張った分だけ評価してもらえるので、給与や出世に男女の差はありません。
今年も昇格審査で乗務員さんだけで男女合わせて20人以上が昇格されました。
また、当社ではステップアップ制度もあり「路線バス」「快速・リムジンバス」「高速バス」「貸切バス」と上を目指し頑張っていただける環境があります。

女性が働きやすい環境づくりで取り組まれている事はありますか?

女性が働きやすい環境づくりはグループ全体で取り組んでおり、平成28年に男女が共に安心して生き生きと働くことができる職場環境づくりに取り組んでいる事業者として熊本県から表彰されました。
「子育てに専念したい」「旦那さんの転勤に伴い家族で引っ越すことになった」これからは「介護をするために休暇をとりたい」という方も増えてくると思うんです。
そういった場合でも九州産交バスグループでは「再就労支援制度」がありますので、一度退職してもまた戻りたいと思った時に戻って来れるので心強いです。
4年前に女性が活躍できる職場づくりのために発足した「九州産交なでしこ委員会」で、女性従業員の声を聞く中で「どうしても専門職は子供を育てながら働くのが難しい。子育てに専念して落ち着いたらまた戻ってきたい。」という意見が多かったことがきっかけでこの制度が作られました。
私が入社してすぐの頃は妊娠を機に退職される方が多かったのですが、今では事務職はほとんど産休後に戻って来てくれます。
せっかく大型二種免許をお持ちなので、女性バス運転士さんにも長く働いてもらえるように、もっとこの制度が広がっていけばいいなと思います。

運転士を目指す女性へメッセージをお願いします。

少しでも興味のある方は「女性限定説明会」を開催していますのでお気軽にご参加ください。
会場は産交グループの営業所の中でご都合の良い場所を選んでいただけますし、個別に対話形式でじっくり話をお伺いできるので疑問や不安を解消していただけると思います。
会社や仕事についての説明や営業所内の見学、ご希望があれば直接女性運転士との座談会も可能ですよ。
前回開催した女性限定説明会では、小さいお子様がいらっしゃる方から「早い時間帯と遅い時間帯に働くのは難しい」という相談がありました。しかし、当社もその時間帯の運転士を採用したい…。
詳しく話を伺うとご両親と同居されているということでしたので、「遅い時間帯だけ」や「朝早い時間だけ」など、どちらかの時間帯だけお子様を預けて働くことはできませんか?とご提案しました。
一人ひとりの状況や家族のサポートなどを踏まえて、会社としても一緒にキャリアプランを考えバックアップしていきたいと思っています。
女性に限ってではありませんが「子育てや介護など家庭の事情で働ける時間に制約がある。」そういう状況は、長いスパンで考えるとほんの一時期だけと思うんですよね。
ですから、みなさんが生活を大切にしながら長く働いてもらうために、トータルで考えていきたいと思っています。
そんな思いがある会社なので安心して挑戦していただきたいですし、これから施設の改修など環境の整備や働き方などどんどん制度化していきたいと思っています。

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