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高速規制員(仕事紹介)

高速規制員とは

高速道路の交通規制を専門的且つ技術的に行う職業です。一般道路の工事現場の交通誘導警備員と違って、高度な技術や知識の習得が必要な職業で、5名編成の班の責任者になるには、平均で約3年の経験が必要です。年収にしても交通誘導警備員の2倍以上の差(社内比)となります。

高速道路の車線規制って、どうやってしてるの?

高速度で自動車が通行する高速道路。何も考えずに車線を塞いでしまえば、必ず事故が発生します。ですから事故防止のための方法や手順が事細かくマニュアル化されております。まずは数キロ手前から仮設の道路標識を10本以上も設置して、この先の車線が減少していることなどの情報告知をします。規制開始地点付近では、さらに塞ぐ車線の道路上に発炎筒を数本設置して、炎火が消えるまでの10分前後の間に、矢印板などの規制資材や標識車を設置して完全に車線を塞ぎます。その次に資材車を走行させながら20M間隔でロードコーンを並べて(荷台から設置手が設置)いきます。長い時では10キロ以上の規制になる場合もあります。

高速道路交通規制業務とは

交通規制と言っても多種多様あります。主なものを挙げてみます。
・移動規制~低速で作業走行する道路清掃車や除雪車の後尾で標識車を併走させる規制
・路肩規制~車線を塞がずに路肩のみを塞ぐ規制
・車線規制~2車線以上ある区間で1車線を塞ぐ規制
・2車線規制~3車線以上ある区間で2車線を塞ぐ規制
・交互規制~対面通行区間で1車線を塞いで上下線の車両を交互に通行させる規制
・通行止規制~入口や出口を封鎖する規制や、途中で車線を封鎖して出口から流出させる規制
交通規制の目的も多種多様あります。主なものを挙げてみます。
・道路工事や設備工事
・路面調査や機器点検
・樹木の植栽や伐採
・交通事故
・災害(台風・土砂流出など)

高速規制員の各ポジション(車線規制小隊~基本的な5名編成の場合)

規制作業時(設置時・撤去時)

・標識車運転手(rear stopper)
・資材車運転手(lead driver)
・資材設置手(chief operator)
・設置手補佐(assistant)
・上流旗手(flicker)
※小隊長(captain)は上記のいずれかのポジションを兼任

監視時(規制設置完了後から規制撤去開始まで)

・入口旗手(route guide)
・出口旗手(striker)
・中継旗手(informer)
・保全管理員(protect keeper)
※小隊長(captain)は休憩交代要員

高速規制員に求められる技術と資質

規制作業時

・標識車運転手(rear stopper)
概ね2~3tクラスの標識車を運転するため、準中型免許以上の免許が必要です。移動中は、先導する資材車に追随して走行します。近づき過ぎず離れ過ぎずの車間を保ち、規制作業のために停止する場合は、後続の一般車の追突を警戒しながらの減速運転技術、設置作業中は設置手の安全確保のために最も安全な停止位置を臨機応変に見極める資質、設置作業においてのミスや危険行動が見られた場合は直ちに指摘できる知識と観察能力、また電光標識装置についても操作方法の熟知や使用時機の判断能力など、総合力の高さが求められるポジションです。

・資材車運転手(lead driver)
概ね2~3tクラスの資材車を運転するため、準中型免許以上の免許が必要です。標識車よりも車長や車幅が大きいことが多く、より精度の高い運転技術が求められます。先導運転手でもあるため、規制計画を熟知するための予習を怠らない真面目な者でないと、務まらないポジションです。またロードコーンを設置する際の運転では、長い距離で10キロ以上の長距離を定速定線走行、さらにロードコーンを撤去する際は、バックで定速定線走行する繊細な運転技術が必要であり、エースドライバーポジションとなります。

・資材設置手(chief operator)
交通規制資材の設置については、各高速道路会社が作成したマニュアルや規制計画に細かく規定されている方法に基づいて行う必要があるため、それらの事前の熟知が求められます。現場においても安全性とスピードの両方が必要ですので、熟練した技術とセンスが求められます。またロードコーンの設置時には、走行する資材車の荷台から20m間隔で正確に設置していくための技術と体力が必要となります。チーフオペレーターとして、運転手の2名と共にトップ3を担う要職です。

・設置手補佐(assistant)
設置手の指示のもとで作業をしたり補助をするポジションです。入社して間もない見習レベルの規制員は、このポジションからスタートします。

・上流旗手(flicker)
設置や撤去の作業中において、作業や運転をしている他の規制員の安全のために、上流で一般車の幅寄せ誘導(弾き)を行うポジションです。見習レベルの規制員がこのポジションを行う場合が多いですが、見通しの悪い場所や夜間の規制では、明瞭且つ躍動的な弾きが必要なため、若手のホープやエース級の規制員が行うこともあります。作業中の同僚の命を守れるかどうかは、上流旗手の一振りに全てかかっていると言っても過言ではありません。

監視時

・入口旗手(route guide)
工事車両や関係車両を規制区域内に誘導するポジションです。後続の一般車が誤進入しないように警戒することも重要な役割です。

・出口旗手(striker)
工事車両や関係車両が規制区域内から退場する際に誘導するポジションです。一般車の間隙を縫って安全に誘導するタイミングを判断するには、経験とセンスが求められます。ベテランクラスの配置が必要なエースポジションです。

・中継旗手(informer)
長距離規制やカーブのある場所の場合に、出口旗手に一般車の通行状況を無線連絡して出口旗手の誘導を補助するポジションです。

・保全管理員(protect keeper)
規制資材の点検のために規制区域内をパトロールし、矢印板が跳ね飛ばされたり、ロードコーンが大型車通過時の風圧で転倒していたり、電光資材の電源が切れていたりなどの異常を点検して正常に戻す重要なポジションです。

広域即応隊(hyper response force)

当社の「広域即応隊」は、文字通り「広範囲ですぐに対応する」高速規制隊です。日本全国どこでも、初めてのお客様でも、急なご依頼でも、1日だけでも、日程を決めて頂いた順番に対応させて頂いております。対応実績としましては、兵庫県・大阪府・京都府などの近畿圏はもちろん、岡山県・広島県・山口県・徳島県などに及びます。かなり多くのお客様からの「受注確約してくれる規制業者が見つからない」という声に応えるため、あえて固定のお客様や担当路線を持たない部隊を編成しました。もちろん「通常物件」や「長期物件」に比べると高額設定とはなりますが、ご発注頂いた全てのお客様に感謝して頂いております。

業界の展望と将来性

高速道路は、文字通り車両が高速度で通行するために造られた自動車専用の道路です。高速度で大量の車両が昼夜休みなく通行するわけですから、当然ながら交通事故も頻発します。路面や橋脚の劣化スピードも一般道路の比になりません。事故や劣化を放置すれば、更なる事故や劣化を誘発し、安全性が阻害されます。安全大国であるこの国では安全性の担保無くして交通インフラは成り立ちません。ですから高速道路では、メンテナンスのための工事や点検が日々頻繁に行われています。その工事や点検の際、必ず必要となるのが交通規制です。交通規制による安全確保無くして工事や点検は出来ません。しかしその交通規制は、定められた方法に従って、安全且つ正確且つスピーディーに行わなければならず、ノウハウや技術者を保有する専門業者でなければ絶対にできない業務です。それを専門的に行うのが警備会社でありますが、その専門技術を有する警備会社は極めて少なく、兵庫県内の警備会社約500社中のわずか2%の10社程度しかありません。更に事業拡大や新規参入をしようとも、空前の人出不足ですから、需要に対して供給が追いついていないのが現状です。昨今、他業界では、人工知能による無人化が進んでおりますが、高速道路交通規制業務では不可能であると言われております。仮に人工知能を導入したとしても補えるのはせいぜい全業務の20%程度であり、完全無人化で実施するのは不可能であります。それに高速道路がある限り、メンテナンスも交通規制も絶対に無くなりません。そういう点では業界の将来性や雇用確保の展望は極めて明るいと言えます。

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