長く続けられる仕事をと、48歳のときにヘルパーの資格を取りました。介護建物に勤めたのち、知人の紹介で当建物に入職。現在、掃除や洗濯、お風呂の介助のほか、利用者様と近くのスーパーへ日用品の買物に行くなど、日常生活のサポートをしています。
利用者様のことを第一に考えられるのが、ここで働く魅力です。以前の建物では「次はこれをして、その次はあれをして」と、常にやるべきことに追われていましたが、今は、お一人おひとりにゆとりをもって向き合えています。社長が「時間の許すかぎり利用者様の希望を聞き、できることをして差しあげたい」という考え方なのも、理由のひとつだと思います。
日々意識しているのは、利用者様のちょっとした変化も見逃さないようにすること。ほとんど毎日、家族のように接していると、何気ない会話や食事の量などから「いつもと違うな」と気付くようになるんです。調子が悪いようであればバイタルを測り、病院へ付き添うこともあります。ゆったりとしたペースで接しながらも、変化に対するアンテナは常に張り巡らしています。
介護の仕事は面白い。この面白さを、まだまだ味わっていきたい。
「できることなら、してあげて」社長の言葉通り、ゆとりをもって向き合えています。
歌や貼り絵、外出など、その方らしい楽しみも大切にしています。
さまざまな利用者様が暮らす当建物。歌が好きであれば一緒に歌ったり、貼り絵が好きであれば作品を区役所に展示していただいたりと、その方らしい楽しみをもって過ごしていただいています。おかげで私も、昔の童謡や歌謡曲をたくさん歌えるようになりました(笑)。また、外出の可能な利用者様は、動物園やプラネタリウム、お花見などへ一緒に出掛けることもあります。車椅子の方が多く、行けるのは広い場所に限られていますが、喜ばれているのを見ると「良かったな」と、嬉しくなりますね。
介護の仕事をしていると、「そんな大変な仕事を…」と言われることがありますが、私は「実際にやったことがないから、面白さがわからないのよ」と思います。利用者様から、自分が知らないような昔の話を聞くと感心しますし、「やっぱり介護は面白い仕事だな」とつくづく思います。子どもも独立しましたし、これからも、この面白さをまだまだ味わっていきたいです。
正社員