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中村 幸子

PROFILE

中村 幸子 Nakamura Sachiko

日本橋本店 販売スタッフ

1988年、源吉兆庵の創作和菓子に魅力を感じて入社。「30年前の当時、普段使いの饅頭などはありましたが、果物を使ったお菓子や四季によって変わっていくお菓子は珍しく魅力的でした」。源吉兆庵で約27年、日本橋屋長兵衛で約3年勤め、定年退職後の2018年5月からは嘱託職員として日本橋屋長兵衛日本橋本店で活躍する。

販売一筋30年。和菓子と接客が
好きだから続けてこられました。

現在の仕事内容を教えてください。

源吉兆庵グループで30年ほど販売職を務めています。最初は源吉兆庵の渋谷の東急百貨店からはじめ、日本橋三越、船橋東武、新宿高島屋など各店舗を渡り歩いてきました。日本橋屋長兵衛に変わってからは、アトレ上野、京成高砂などを経て、3年ほど前に本店へ。昨年の夏までは、売上の管理や発注など店舗に関わることをすべてしていましたが、定年を機にほかの方へ徐々に引き継ぎ、今はいち販売員として接客販売に取り組んでいます。

接客をするうえで心がけていることはありますか?

お客様は毎日変わるので、お客様の気持ちに合わせたより良い販売をずっと追求しています。まずはお客様の気持ちになることですね。お年を召したお客様の中には、こちらからの提案を期待されている方もいます。長年の経験を生かしながら、一人ひとりの方が求める商品をお勧めできるように心がけています。

このお仕事のやりがいを教えてください。

本店は日本橋にあるため企業様のご利用が多いのですが、お勤めの方が休憩中に外を歩かれていて、「こんにちは」とか「また買いに行きますよ」と声をかけてくださるのがうれしいですね。やはり一番の励みは、お客様の「ありがとう」の言葉です。30年の間には接客がうまくいかずに落ち込み、辞めたいと思ったこともありました。でもやっぱり、販売が好き。私には販売しかないと思っていましたし、続けようと思わせてくれたのもまたお客様の存在でした。お客様は神様だと思います。
お客様のご希望で詰め合わせをつくって納得いただけたときは、とてもうれしいです。納得いただけなければ、すぐに別の提案をします。そのためには詰め合わせ用の箱を見て日々考え、前もって何点か実践してみることです。商品が変わったり新商品が出るとPCやパンフレットで商品情報を確認できるので、それを見ながら勉強し、アピールの仕方を自分なりに考えています。

日本橋屋長兵衛で働く魅力を教えてください。

百貨店は客数が多く、急いでいる方も多いのですが、本店では、百貨店内のお店よりは手が空く時間が増えます。ゆったりと接客できることは、本店の魅力ではないでしょうか。試食をお出しして、お好みの商品をお勧めする時間も取ることができます。場所柄からか企業様、ご年配のご利用が多いですが、夏場は金魚の羊羹を入れたゼリーが大人気で、ご家族連れも多くいらっしゃいます。毎日お客様が変わるので、若い方から年配の方まで刺激をもらえることも魅力ですね。

今後の目標を教えてください。

日本橋屋長兵衛を、もっと有名にしていきたいです。お菓子を見れば、「あ、長兵衛さんのお菓子だわ」と言っていただけるように、ご進物なども考えて工夫しながら今以上のものをお出ししたいと思います。また、若い後輩たちへお客様の立場に立つ大切さを伝えていきたいですね。

日本橋屋長兵衛で一番好きな商品は?

「天下鯛へい」

鯛の姿をした生地に滑らかなこしあんを包んで焼き上げた当店の看板商品であり、年間を通して一番人気の商品です。こしあんを通年販売していますが、秋は栗あん、春先は桜あんが出ます。中身が変わっていくのは楽しいし、珍しいと思います。ピンク色でかわいい桜あんが私は好きですね。お子さんから年配の方まで食べやすく、お年賀など気軽な贈り物にもピッタリです。

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