自分が考えたメニューを商品化して多くの人に届けたい

以前は飲食店で接客と調理を担当していました。自分の料理をもっと多くの人に届けたいと思い、ほかでも幅広く経験を積もうと転職活動をスタート。複数の会社を調べる中、経験したことのなかった大量調理にチャレンジできることが、当社に応募するきっかけになりました。
面接では応募者に対するウェルカムな雰囲気が印象に残っています。案内役の担当者が気さくに話しかけてくれ、おかげで面接も緊張せずにできました。面接のプロセス全体を通して「大切な仲間を迎え入れる」という気持ちが社員から伝わってきて、それが入社の決め手となりました。
現在は社員食堂でカレーを担当。1日100食ほどの調理をするため、大半は専用の調理機械を使用しますが、最後の味を決める工程は人の手で行っています。
多くのお客様に親しまれている定番メニューだからこそ、味の調整に時間をかけ、仕込みの段階から野菜の切り方、肉の火の通りまで細やかな注意を払っています。

大量調理の仕事は初めての経験で、最初は不安でいっぱいでした。温かい料理を提供するタイミング、お客様の流れを意識した作業配置など、慣れるまでは戸惑うことばかり。そのような中で、先輩たちが「野菜はここで切ると作業がスムーズだよ」「仕込みの順番をこうすると時間に余裕ができるよ」と、ノウハウを惜しみなく教えてくれたことは大きな助けとなりました。
また、定番のカレーづくりだけでなく、季節のイベントや地域の食材を活かしたレシピなど、新しい挑戦ができる点も働く上で楽しいと感じるポイントです。地元の食材を使った献立を提供する機会もあり、食を通じて地域の魅力を伝えられることにやりがいを感じています。
こうした企画では、栄養士や他部署のスタッフと意見を出し合いながら新しいメニューを考えていきます。自分のアイデアが形になり、多くの人に食事を楽しんでもらえることは今までのキャリアでは得られなかった経験で、すごく充実感があります。

これまで様々な調理現場で働いてきましたが、2022年にリニューアルした当社の厨房の清潔さと使いやすさには感動しました。しっかりと作業スペースが確保されており、広々とした空間で作業に集中できます。充実した環境で年齢や職歴の異なるスタッフたちと「美味しい食事を届けたい」という思いを共有しながら、日々楽しく働いています。
現場では、営業終了後にその日のメニューをビュッフェスタイルで食べながら、スタッフ同士で仕事や日常の出来事を共有する時間があります。そのような機会を利用して、営業中に感じる些細な気づきや改善点を話し合うことで、常にお客様に高品質のサービスを提供するための風土ができていると感じます。
また、上司が日頃から「やってみたいことがあれば遠慮なく言ってね」と、私たちの意見を大切にしてくれるところも魅力です。そのおかげで、最初は目の前の業務をこなすことで精一杯だった頃と比べて、今では自分の考えたメニューを商品化して多くの人に届けたいという新たな目標ができました。