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軽い気持ちで動くことも、ときには大切ですね。
“人の役に立つ仕事”をしたいと思い、警察学校で警察官をめざしていたのですが、学生時代に部活(バスケットボール)で痛めた古傷が再発。訓練についていけなくなってしまい、警察官の夢をあきらめたのです。ただ、新しい仕事を探すときも、“人の役に立つ仕事”をしたいという想いは変わっていませんでした。
そんなときに、人材を探していた『ナショナルメンテナンス』で働く祖母の知人と話す機会があったのです。私の話を聞いたその知人は、「それなら、うちの仕事が向いていると思うからおいでよ」と軽い感じで誘ってくれ、私も「じゃあ、ちょっとやってみようかな」という軽い気持ちで入らせてもらうことにしたのです。
ビルメンテナンス会社というと清掃や設備のイメージが強く、警備のイメージはあまりありませんでした。正直「仕事はお客様のご案内くらいかな」と思っていたのです。でも実際に働いてみると全然違いました。お客様のご案内だけでなく、救急対応や私服警備員のフォローをはじめ、さまざま業務があり、常にお客様やお店の安全を守ることに力を尽くしていることを知ったのです。まさに、“人の役に立つ仕事”。やりがいの大きさを感じました。あと、たくさんのお客様と関われ、お話ができることも、私には合っていました。入る時は軽い気持ちだったのですが、いつしか「本気でこの仕事をやってみたい」と思うようになっていたのです。