子どもと向き合う上で大切なのは「根っこ」がブレないこと
保育士
清水 翔さん
学生時代に幼児教育について学び、将来は保育士か幼稚園の教諭になりたいと思っていました。学校ではひと学年ごとに2週間の実習があり、1、2年目を保育園と幼稚園で受けたあと、3年目に児童養護施設へ行ったんです。そこでの子どもたちとのふれあいを通して、自分の中で「児童養護施設で働きたい」という強い気持ちが芽生えました。
施設にいる子どもは一人ひとりの個性も大きく違いますし、年齢も3歳から18歳までと幅広い。環境としては3年間でいちばん大変でしたが、そこで自分ができることを夢中になって取り組んだ充実感が忘れられませんでしたね。
就職の際はいくつか候補の施設を見学しましたが、自宅から近く、敷地も広い聖園子供の家の雰囲気が気に入って入職しました。
担当児が自分の名前を呼んでくれたときの嬉しさは格別です
保育士
小林 菜々子さん
4年制大学の子ども教育学科を卒業して、入職しました。聖園ベビーホームを知ったきっかけは大学の先生の紹介です。見学に来たときにまず驚いたのは、自然が豊かだったこと。敷地内は鳥獣保護区の指定区域になっていて、いたるところで鳥の鳴き声が。ここならのびのびと働くことができそうだと好印象を持ちました。
この仕事を志したのは、自分の家族が大好きなこともあって、家族愛を伝える仕事がしたかったから。そのことは大学時代の実習で乳児院にお世話になったときに強く思ったんです。
乳児院で生活する子どもたちにはそれぞれに事情があり、中には虐待やネグレクトなどを経験した子も多くいます。そういった子たちに自分ができることを全力でしたい、という気持ちがそのとき芽生えました。