スタッフインタビュー詳細

子どもと向き合う上で大切なのは「根っこ」がブレないこと

保育士

清水 翔さん

スタッフの経歴
聖園子供の家
入社3年目

児童養護施設でのふれあいが働く決め手に

学生時代に幼児教育について学び、将来は保育士か幼稚園の教諭になりたいと思っていました。学校ではひと学年ごとに2週間の実習があり、1、2年目を保育園と幼稚園で受けたあと、3年目に児童養護施設へ行ったんです。そこでの子どもたちとのふれあいを通して、自分の中で「児童養護施設で働きたい」という強い気持ちが芽生えました。
施設にいる子どもは一人ひとりの個性も大きく違いますし、年齢も3歳から18歳までと幅広い。環境としては3年間でいちばん大変でしたが、そこで自分ができることを夢中になって取り組んだ充実感が忘れられませんでしたね。
就職の際はいくつか候補の施設を見学しましたが、自宅から近く、敷地も広い聖園子供の家の雰囲気が気に入って入職しました。

心理学を利用して子どもたちとの距離を縮める

入職時に新卒の同期はおらず、自分ひとりだったので不安はありました。導入研修では施設の成り立ちや運営についてしっかりと説明があり「どんな小さなことでも質問していいよ」と言ってもらえたので、ホッとしたことを覚えています。

1年目は子どもたちとの距離感がうまくつかめず苦労しましたね。小学生くらいまでの子は自ら話しかけてくれるなど、コミュニケーションがうまくできたのですが、思春期を迎えた年ごろの子は難しくて。私は学生時代から人と話すことが苦手で、どうしたら心を開いてもらえるかと悩んでいました。そんなときは先輩職員が「心理学の本を読むといいよ」とアドバイスしてくれましたね。実際に施設にある本を読んで効果的な話し方を勉強しました。

愛があるからこそ、本音で付き合っていくことが大事

仕事において心がけているのは、子どもたちへの接し方。愛情を持って接することはもちろんですが、自分の「根っこ」の部分はブレないことを大切にしています。一緒に生活していれば、ときには厳しく注意することもありますし、本音で話をすることも。育ってきた環境が複雑な子が多いからこそ、子どもでも根っこの部分では対等なひとりの「人」として真摯に付き合っていきたいと思っています。
現在は入職して3年目。担当児童も増えて、忙しくも充実した日々を送っています。職場では常に先輩職員が業務のことを気にかけてくれるので、ありがたいですね。プライベートではみんなで一緒にキャンプすることもありますよ。今後は担当しているマラソンなどのスポーツ行事をもっと増やしていければと思っています。