INTERVIEW

インタビュー

働く人の活力になれる飲食業が大好き。
若いスタッフをサポートし、バトンをつないでいきたい。

蘓　千恵美

Ikeri Chiemi

ザ・めしや　上新庄店 / キッチンスタッフ / 2003年入社

飲食業界一筋。両親の介護をきっかけに前職のお好み焼き店を退職し、父親の他界後、母親が住む家の近くで仕事を探して「ザ・めしや上新庄店」に入店。還暦を迎えてなお週に5日キッチンに立つ。

INTERVIEW インタビュー

お仕事の内容を教えてください。

今はキッチンをメインにさせていただいています。基本的に当店は皆さんオールマイティーにキッチンもホールもしないといけないのですが、私は数年前から体力面に気をつかっていただき、無理のない範囲でさせてもらっています。
9時からつくりはじめるので、8時40分頃に出社してその日のメニューと食材を確認し、10分前には手を洗って厨房に入るようにしています。お好きなものをお好きなだけ召し上がれるのが、当店のコンセプトであり魅力。11時の開店と同時に入ってこられるお客さまがお好きな料理を選べるように、キッチンはずっとつくりっぱなしです。オープンまでにどれだけの商品をそろえられるか、時間との戦いですね。もちろん1人で全部するわけではなく、ご飯とお味噌汁、要冷というサラダ類、魚などを焼く・炊く、天ぷら、お造りの5つのポジションに分かれてつくっていきます。手が空いたらほかのポジションや洗い場を手伝ったり、翌日の仕込みをしたり。協力し合って進めています。

働く上で心がけていることはありますか？

まずはお客さまをしっかりとお迎えすること。当店はキャパが大きいので入って来られるお客さまの姿がキッチンからは見えにくいんですが、誰かが「いらっしゃいませ」と言ってくれればお客さまが来られたと判断できるので、見えていなくてもちゃんと声を出そうとみんなにも伝えています。それと、お客さまをお待たせしないというのも当店のコンセプト。正直、お客さまが集中するお昼の時間帯はお待たせしてしまうこともありますが、お腹を空かせているときに少しでも早く食べさせてあげたいとは思っています。ここは「めしや」なので、昔の一膳飯屋のように働く人がパッと来てサッと食べて帰っていただける場所として、お昼からのお仕事も頑張っていただけたらいいなと、そう思いながら働いています。

このお仕事のやりがいを教えてください。

飲食の魅力は、お客さまの対応と、ダイレクトに働く人の活力になれるところです。一所懸命に働いて、みんなお昼になるとお腹が空きます。そのときに私たちが料理をつくって提供することで潤って満足いただける、またお昼からの活力になれる、そういう仕事はほかにないと思うので、私は好きです。商品をつくるということも結局はお客さまと対面することなので、おいしいなキレイだなと思えるものをみんなでつくれるように若い人たちにも声をかけています。秋は秋刀魚が出たり、夏はそうめんがはじまったり。季節によってご飯の内容も変わっていくので、毎日来てくださるお客さまも飽きることなく、その季節に食べたいものを食べられるのも当店のいいところだと思います。

ズバリ、このお店で働く魅力は？

私の場合は、朝出勤してお昼の忙しい時間帯に集中して働いて仕事を終われるところです。パートさんは子育てをしながらという方が多いですから、幼稚園のお迎えがあるから15時までとか、運動会とかも相談させてもらえます。それぞれのペースで無理なく働かせてもらえるのはいいところですね。また調理についてもレシピがあるので、自信がなくてもレシピ通りにすれば大丈夫。包丁を使うのが不安な人も十分やっていけます。

これからの目標を教えてください。

飲食業が厳しいと言われる中で入ってきてくれた若い人たちが頑張ろうと思えるように、いかにサポートしてあげられるかというのは、店長とずっと話しています。私自身、しんどいからもうダメかもと思うときもありますが（笑）、若い人たちが悩んだときや迷ったときに、歳を取った者がいると「大丈夫。こういうときはこうしたらいいんだよ」と教えて安心させてあげられると思います。新しい人が入ってきてくれたら、「ようこそめしやに来てくださいました！」って大歓迎なんです。定着してもらえるように、仲間意識を持ってやっていけるお店になればなと思っています。しっかりバトンタッチできるように頑張ります！